Starlinkから始まる海のDX。
業務効率も、従業員満足度も向上。

北海道最大規模の400トン吊クレーンを備えた「第十八すがわら号」など、4台の作業用船舶を駆使して海洋土木事業を展開している菅原組様。高い技術力で豊富な施工実績を重ねるとともに、働き方改革やDX推進にも積極的に取り組んでいるが、海上での通信環境の悪さが、業務効率化の大きな障害になっていた。そこで、全船に「Starlink Business マリタイムプラン」を導入。海上でも、メールやクラウドサービスが快適に使えるようになり、業務スピードが大幅に向上。長期間船内に滞在する乗組員も、休憩時間や終業後に自由なインターネット利用が可能になり、デジタルによる業務効率化と働き方改革を実現できた。

菅原組様では、巨大な作業用船舶に乗組員が長期間乗船し、各地の港湾や水産施設の建設作業を行っている。小林様は「港から港へと移動しながら工事を行うため帰港するまで数カ月かかることもあります。その間、従業員は船内に宿泊しながら仕事をしますが、港や海上は電波状況が悪く、場所によってはまったく通じないこともあるため、業務面でも、従業員の福利厚生面でも、安定した通信の確保が急務になっていました」と経緯を話す。
「Starlink Business マリタイムプラン」を選んだ理由について小林様は、「以前からStarlinkの存在は報道などで知っていましたが、海上用のサービスが始まるとのことで、いち早くKDDI まとめてオフィスに問い合わせ、導入を決定しました。アンテナの設置や船内Wi-Fi環境の構築も容易で、KDDI まとめてオフィスのサポートを受けながらスムーズに運用を開始できました」と説明する。

「Starlink Business マリタイムプラン」によって、海上でも、陸上と遜色のない高速通信が可能になり、船内業務を一気に効率化できた。畑山様は「従来は、発注者さまからメールで送られてくる図面や資料を受信するのに、港に戻って電波が通じる場所を探すようなこともありましたが、今では航行中に受信でき、時間を無駄にせず、施工準備を行うことができるようになりました。また、海上でトラブルが発生しても本社にすぐに連絡でき、適切なサポートを素早く受けられるので乗組員の安心感も増しています。さらに、さまざまなクラウドサービス利用や、気象海象情報サイトの閲覧、ビデオ会議やオンライン研修なども海上で行えるようになり、これまで困難だった船内業務のDX推進に本格的に取り組むことができるようになりました」と導入効果を説明する。

また、「Starlink Business マリタイムプラン」によって、船内で過ごす乗組員の生活環境も大幅に改善できた。菅原様は「船上では、家族や友人との連絡がとりにくく、場所によってはテレビも映らないので、“娯楽がない”という声が上がっていましたが、スマートフォンやタブレットが自由に使えるようになり、長年の課題を解決できたと思います」と話す。福士様は「通信速度も速いので、みんなで同時に使っても、動画やゲームが途中で止まってしまうようなことはありません。自宅で使っているときより快適に感じるときもあるほどです。また、資格取得のためのウェブ講座を見て勉強することもできるので、空き時間をスキルアップに役立てることも可能になりました」と語る。
さらに、快適な通信環境は、採用活動にも効果が期待されている。小林様は「デジタル化の波に乗り遅れていた海の世界が、ようやく進化を遂げつつあります。業務の効率化と乗組員のモチベーションアップを果たし、優秀な人材を確保することで、海洋土木事業のさらなる成長につなげたいと思います」と期待を語る。

菅原組様の「Starlink Business マリタイムプラン」ご利用概要