標高1,000mの現場事務所でも、
高速通信が可能に。

岐阜県本巣市を拠点にし、砂防工事、治山工事など、山間地域の暮らしを守る多様な建設事業を担う所組様。山間地では、携帯電波が入りにくい現場が多いため、早くから「Starlink Business」を活用していたが、今回新たに山腹工事の現場事務所にも導入。通信を確保することで情報共有システムなどの利用が可能になり、業務効率化や働き方改革に大きな効果を発揮した。また同社では、「Starlink Business」を用いてBCP対策を強化したことなどにより、国土交通省・中部地方整備局から災害時の事業継続力に対する認定証を取得。早期復旧に貢献するとともに、避難所でのWi-Fi環境提供なども含め、地域に貢献できる企業としてさらなる成長を遂げている。

所組様では、林野庁中部森林管理局岐阜森林管理署から受注した『大ツゲ谷(六の沢)復旧治山工事』の現場事務所に「Starlink Business」を導入した。長屋様は「山崩れを起こした斜面の崩壊を防ぐ山腹工事を行っており、施工現場は標高の高い山奥の切り立った斜面にあります。通常は人が立ち入るような場所ではなく、電気も通じていないため、通信ができないことが当たり前でしたが、『Starlink Business』なら可能になるとのことで、大いに期待して導入しました」と話す。
また後藤様は「発注者さまとの情報共有をクラウドで行うなど、建設業界でもDXが浸透するなか、現場における通信環境の重要性は年々高まっています。山奥のため電源用のソーラーシステムも同時に設置するなど手探りのなかでの導入でしたが、問題が起きてもすぐにKDDI まとめてオフィスに相談できるので、安心してチャレンジできました」と振り返る。

現場事務所への「Starlink Business」導入によって、外部との連絡や情報共有が劇的に改善し、業務スピードが大幅に向上した。長屋様は「例えば、発注者さまへの書類の提出も、以前は2時間以上かけて山を下り、森林管理署まで行かなくてはなりませんでしたが、今では工事情報共有システムにアクセスすることで、書類提出から決裁まで山中に居ながら行えるようになりました。電話も、通話アプリですぐに話ができるので、以前のように携帯電波が通じる場所を探し歩くこともありません。また、天気予報などの情報サイトにリアルタイムにアクセスできるようになったことで、天候の変わりやすい山岳地の工事も、段取りよく進められるようになりました」と効果を説明する。
さらに後藤様は「業務負担を軽減でき、作業の効率化ができたことで残業が減るなど働き方改革にも役立っています。土日もしっかりと休めるようになり、いいことばかりです」と笑顔を見せる。

また、「Starlink Business」の導入によって遠隔臨場が可能になり、発注者さまからも好評を得ている。長屋様は「森林管理署による現場立ち会いは、1つの工事で8回ほど行われますが、その都度、山深い現場まで来ていただく必要があり、担当者さまの大きな負担になっていました。そのため、以前から遠隔臨場に対する要望が大きく、当社が『Starlink Business』を導入することで、その第一号となりました。今回の現場では発注者さまと共同で遠隔臨場に挑戦し、ノウハウの構築に努めています」と話す。
さらに所組様では「Starlink Business」をBCP対策の強化にも活用。国土交通省・中部地方整備局から災害時における事業継続力を評価され、認定証の取得につながった。後藤様は「災害時の早期復旧への貢献や、避難所でのWi-Fi環境の提供など、地域に貢献できる企業として今後も成長していきたいと思います」と抱負を語る。

所組様による『大ツゲ谷(六の沢)復旧治山工事』での
「Starlink Business」ご利用概要