2020年4月に中学1年〜3年生と高校1年〜2年の5学年に1人1台のタブレットを導入した広島県の福山暁の星女子中学・高等学校。導入の効果と、導入するまでの道のりについて聞いた。
福山暁の星女子中学・高等学校
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- 国際交流が手軽に
全員が体験できる - 留学希望者だけだった国際交流が
全員体験可能に
- 国際交流が手軽に
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- 導入予定ではなかった学年の保護者から
「使わせたい」の声 - 卒業まで残り2年の学年の保護者からも
タブレット導入に期待する声
- 導入予定ではなかった学年の保護者から
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- 教員も時代の流れにあった
技術を身に付ける必要がある - ICT推進委員による研修会などにより
教員も使い方を学び便利さを実感
- 教員も時代の流れにあった
- 導入サービス
ICT推進委員 左から 数学科 猪口真 教諭 / 社会科 鎌田祥子 教諭 / 数学科 西原辰規 教諭 / 英語科 村田秀一 教諭 / 国語科 山本祥穂 教諭
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福山暁の星女子中学・高等学校
広島県福山市
私立 中学校193名 高等学校200名
(2021年4月時点)
1947年、フランスから福山市に来た4人の修道女たちが、未来を担う女性の教育のために「Women for Others (他者のために生きる女性の育成)」を建学の精神として開校。現在は、幼稚園、小学校、中学校、高等学校を有する総合学園として、それぞれの発達段階に応じた一貫教育を行っている。
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全員に国際交流の機会を与えたい
全員が国際交流できるようになった
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知識や技術の習得だけではない授業
生徒の創造性を引き出す表現方法の拡充
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紙で共有していた職員の連絡をやめたい
チャットツールを使い情報を共有
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端末の不具合や修理などの対応に不安
代替機などを含む保守サービスで安心
豊富な導入事例があります。
まずは資料をお役立てください。
国際交流が手軽に
全員が体験できる
ニュージーランドの姉妹校との交流
ニュージーランドの姉妹校との交流
青木薫代校長補佐
福山暁の星女子中学校・高等学校では、例年、15人ほどがニュージーランドの姉妹校へ短期の海外留学をしていた。新型コロナウイルスの影響により海外渡航ができない状況下でも、2020年度から高校3年生以外の中・高5学年に1人1台のタブレットを導入したことで、国際交流が手軽に、全員が体験できる機会が生まれた。Web会議システム「Zoom」を使用し、互いの文化や興味について英語で会話する。青木薫代校長補佐は、「生徒が実際に現地へ行くことも大変貴重な経験ですが、限られた生徒だけが体験するよりも、費用をかけずに全員が体験できるという点が素晴らしい」と喜んでいる。
ICT推進委員の国語科 山本祥穂教諭は、「授業でタブレットを使った方が、生徒のやる気が出る印象があります」と話す。リアルタイム授業支援アプリケーション「MetaMoJi ClassRoom」を使用し問題を出すと、生徒の解答を一覧で表示することができる。問題に対し、誰がどのような解答をしているかが分かるため、他の生徒の意見が刺激となり、しっかりやらなければと思う生徒が増えているのではないかと感じているという。この日は、国旗の特徴を言葉で伝えることにより論理的思考を体験する授業で、付箋機能などを使いグループワークを行うなど、主体的に学ぶ活気あふれる生徒の姿が見られた。
タブレットは様々な授業で使われていて、紙の配布や回収などに掛けていた時間が不要になったため、問題を解くことや発表の機会を増やすことができている。また、各個人がレベルを選んでできるWebテストを導入し、個に最適な学習を提供している。
ICT推進委員 国語科 山本祥穂 教諭
導入予定ではなかった学年の保護者から
「使わせたい」の声
2018年度に共用のタブレット(Wi-Fiモデル)30台を導入し、授業で使用しながらタブレットの効果を検証してきた福山暁の星女子中学・高等学校。同時に、ICT先進校の視察や、研修会などに参加しながら、便利さと学びへの貢献度を見極め、どこでも使えるセルラーモデル(LTEモデル)のタブレットを1人1台導入することを決定した。そして、使用する主なアプリは、生徒・保護者との連絡や、Webテスト、授業動画など幅広く使える教育プラットフォーム「Classi」と、「MetaMoJi ClassRoom」をICT推進委員で選択した。「MetaMoJi ClassRoom」を選んだ理由は、ノートのような感覚で、スタイラスペンを使いタブレットに記入できることと、小さく書いた文字を拡大しても文字が綺麗に見えることが好まれた。
そして、導入する前の2019年度の2学期に、1人1台のタブレット導入について保護者に説明。その場で、保護者から反対の声は上がらなかったという。この時、残りの高校生活が短い高校2年生と3年生については、タブレットを導入する予定ではなかったが、高校2年生の保護者から「使わせたい」という声が多く、急遽中学1〜3年・高校1〜2年への導入となった。導入時から、新型コロナウイルスの影響による休校が余儀なくされたが、オンライン授業ができるなどの恩恵を受けることができた。
教員も時代の流れにあった
技術を身に付ける必要がある
福山暁の星女子中学・高等学校では、生徒に1人1台のタブレットを導入する1年ほど前、全教員にタブレットを支給した。小野田文明校長は、「生徒たちに導入する前に、教員が使えるようになっておかなければならないので、1年先行して教員に導入しました。教員も時代の流れにあった技術を身に付けていく必要があります」と話す。この時点で、教員のパソコンと各教室のプロジェクターを導入していたが、全員が使っている状態ではなかったという。
そこで、ICT推進委員の西原辰規教諭を中心に、タブレットの使い方に関する研修会を開催。学期に1回の大きな研修会に加え、個別に聞かれた内容などを分科会のような形で1か月に1回参加者を募集し研修することで、全教員が使い方を覚えていった。西原教諭は、「教員に、便利さや教育面での貢献を伝えていくと、自然と使ってみようと思ってくれました」と話す。
また、教員間の情報連絡のためビジネスチャットアプリケーション「LINE WORKS with KDDI」も導入した。連絡事項の共有のため、教員が集まって行われていた朝の会は廃止され、「LINE WORKS with KDDI」上にファイルを置くことで完結する。50人ほどで行っていた職員会議の膨大な紙資料も、同様にしてペーパーレス化が図れている。ICT推進委員の村田秀一教諭は、「以前は英語科の教員で紙資料を回覧していました。今はLINE WORKSでみんなに一斉に伝えることができます。情報がデータで残るので連絡ミスがないのが利点です」と話してくれた。
小野田文明校長
ICT推進委員 数学科 西原辰規 教諭
ICT推進委員 英語科 村田秀一 教諭
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福山暁の星女子中学・高等学校
ICT推進委員 西原辰規 教諭本校の状況を理解して対応してくれた
導入後の運用や保守に必要な経費の面で、他社よりも低く抑えることができました。本校では、導入から1年ほどで約10台が破損しましたが、代替機があったため生徒がタブレットを使えないような事態も発生せず助かりました。また、校内には地下もあるため電波状況が不安でしたが、事前調査を行い校舎屋上にアンテナを建ててくれました。営業担当の方が、本校の状況を理解して対応してくれたのがとても大きな安心感につながりました。
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KDDI まとめてオフィス西日本株式会社
ソリューション中国支社 法人営業部 営業1グループ
尾関 航授業の様子を見学させて頂き、生徒さんが楽しそうに授業を受ける姿や、生徒さん同士で教えあう姿を拝見して、ICT導入をご支援できたことを誇りに思いました。ICTを活用して学んだ生徒さんは、社会に出て様々な分野で活躍されていかれると思います。そう考えると、先生方とその一旦を担うことができたことに、心から感謝しております。これからも、福山暁の星学院様の教育の一部であることを意識してご支援して参ります。教育へのICTの導入・活用をお考えの学校関係者の皆さまは、ぜひお気軽にご相談ください。
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- 全員が体験できる国際交流が実現
- 授業の効率化で問題や発表の機会が増加
- 苦手な教員も研修会などを通じ便利さを実感
- 教員間の連絡もチャットツールで効率化