導入事例:東奥義塾高等学校 もっと早くても良かった ICT教育の導入導入事例:東奥義塾高等学校 もっと早くても良かった ICT教育の導入

2017年度後半から、全館Wi-Fi完備に伴って一部の生徒に学校指定のタブレットPCを購入させた東奥義塾高等学校。2020年度に入学した高校1年生からは、学校が選定したLTEモデルのタブレットを1人1台持たせることにしました。早期からタブレットを導入している東奥義塾ですが、もっと早くからICT教育を導入しても良かったと考えています。タブレットを導入したことで、生徒が新しい時代が求めるスキルを活用しながら、主体的に学ぶ環境が整ったからです。

東奥義塾高等学校

  • 聞くだけだった授業から自分でやってみる授業に発展
    聞くだけだった授業から
    自分でやってみる授業に発展
    一方的に聞く授業ではなく、アクティブラーニングを実現
  • 校務も授業も効率化し教員だからできることに集中
    校務も授業も効率化し
    教員だからできることに集中
    デジタル技術で校務や授業を効率化し、生徒に向き合うことができる
  • 連絡が手軽になることで縮まった生徒・保護者・教員の距離
    連絡が手軽になることで
    縮まった生徒・保護者・教員の距離
    短文メッセージの利用で、生徒が気軽に質問や相談ができる
導入サービス

学校プロフィール

東奥義塾高等学校

左から  1学年グローバル人材育成コース担任 小笠原隆成 教諭/木村隆博 教頭/コルドウェル ジョン 塾長/井上嘉名芽 教務部長/数学科主任 毛内一元 教諭

東奥義塾高等学校

http://www.gijuku.ac.jp/index.php

青森県弘前市
私立 718名
(特別進学コース190名 グローバル人材育成コース198名 総合コース312名 国際教養コース18名)
(2020年4月1日時点)
2022年には創立150周年を迎える東奥義塾高等学校。近年、教育界で求められている「グローバル人材の育成」は、東奥義塾設立当初からの理念でもあります。タブレットの導入は、2016年度、生徒より先に教職員が校務で使用する目的でスタートしました。2020年度には、東北地方の高校として初めて学校情報化優良校に認定されるなど、積極的にICTを活用しています。

抱えていた課題を KDDI まとめてオフィスが解決

  • 聞いているだけだった授業

    クラス全員が実践できる授業

  • カラーの資料がコスト高

    コストをかけずカラーの資料を共有

  • 教職員の校務を効率化したい

    集計や採点の自動化で負担軽減

  • 生徒のサポートに力を入れたい

    メッセージでいつでも質問・相談が可能に

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導入と変化

もっと早くてもよかった
ICT教育の導入

コルドウェル ジョン 塾長

コルドウェル ジョン 塾長

ICTコーディネーター 井上嘉名芽 教務部長ICTコーディネーター 井上嘉名芽 教務部長

ICTコーディネーター 井上嘉名芽 教務部長

2020年度、東北の高校として初めて学校情報化優良校に認定された東奥義塾。早期からICTを導入してきたいわばICT教育先進校だが、コルドウェル塾長は「今、社会に出ていくうえで、ICTの技術を使わない仕事はひとつもない。私は、ICT教育の導入は、もっと早くても良かったと思う。昔の時代は『読み・書き・そろばん』が社会に求められているスキルとして教えられたと同じように、今はこの時代に求められるICTスキルを教えるのが当然」と話す。さらに、ICTを使った学びへと変革する理由について、「知識伝授型の教育は、端末から瞬時に知識を得られる時代には不十分で、暗記することよりも、知識・情報をどう活用するかの方が大切」と続けた。一般企業に比べ、教育現場のICT化が遅れていることについては、「21世紀に通用する教育を、もっと早くから提供できれば良かった」と自戒を込めて話してくれた。その想いから、東奥義塾は、東北以北唯一(※2020年10月2日現在)のGoogle for Education認定トレーナーなど数々の資格を持つ井上嘉名芽教務部長を中心に、青森県内にICT教育導入の経験談を伝え、研修会を開いてICTを取り入れた授業デザインを教えるなど、地域の教育ICT化を支援する活動に取り組んでいる。

聞くだけだった授業から
自分でやってみる授業に発展

数学科主任 毛内一元 教諭

数学科主任 毛内一元 教諭

コルドウェル ジョン 塾長
コルドウェル ジョン 塾長
コルドウェル ジョン 塾長

タブレットの導入効果ついて、数学を教える毛内一元教諭は、「これまでは生徒が本当に理解できているかわからないまま、私がグラフや解法などを板書やモニターで見せるだけで終わっていた授業が、今年度からは生徒が自分でグラフを動かしてみて、グループで議論し、発表するところまでできました」と話す。関数の最大値と最小値を求める過程で、グラフを描けるアプリを使うことで、「視覚的に理解を深めながら授業できるのが、ICTのいいところだと思います」と毛内教諭は話す。そして、仲間と議論し発表することで、相手に説明するため考えを言語化する必要があるため、より深い理解へとつなげられるという。
また、地理歴史を教える木村隆博 教頭は、「白黒からカラーの授業に変わった」と表現する。これまではコストをかけカラーコピーしていた資料もあったが、タブレットではカラーの資料を共有するだけで、グラフや地形などを全員で見ることができる。拡大や縮小も簡単にできるため、視覚的にも生徒が興味を持ちやすく、自分で操作することで授業への積極性が増しているという。タブレットを効果的に活用することで、アクティブラーニングを自然と促すことができているのだ。

木村隆博 教頭

木村隆博 教頭

校務も授業も効率化し
教員だからできることに集中

ICT推進委員会委員長 福原聖司 教諭

ICT推進委員会委員長 福原聖司 教諭

東奥義塾では、2016年度から教員がタブレットを使い校務の情報化を推し進めるなかで、最初に行ったのが、生徒の出欠をClassi(学校教育支援アプリ)上につけていくことだった。「最初は戸惑う教員も多かったのですが、1年でしっかりと定着しました」とICT推進委員会委員長の福原聖司教諭は話す。各生徒の出欠を入力することで自動的に集計が行われるため、教員の事務作業の必要がなくなっている。また、同アプリには、生徒が復習に活用できるWebドリルなどもあり、教員の仕事を代わりにやってくれているようなものだ。さらに、授業では、ロイロノート・スクール(授業支援アプリ)を利用すると板書やプリントを配る時間がいらないため、より生徒が理解できるよう演習問題や議論などに時間を使える。タブレットが、教員の負担を軽減し、授業を効率化してくれる。そのおかげで「生徒からの質問や相談など、教員でなければできないことに時間を割くことができる」と福原教諭は言う。

連絡が手軽になることで
縮まった生徒・保護者・教員の距離

1年生 石郷岡叶生さん

1年生 石郷岡叶生さん

1学年グローバル人材育成コース担任 小笠原隆成 教諭

1学年グローバル人材育成コース担任 小笠原隆成 教諭

1年生 佐藤稀蘭さん

1年生 佐藤稀蘭さん

タブレットの利点を1年生の石郷岡叶生さんは、「復習していて分からないことがあった時に、先生にメッセージで聞けるのがいい」と話してくれた。これまでは家で勉強していて分からないことがあった場合、次の日にその教科の教員を探して質問するしかなかった。アプリにあるメッセージなどの機能は、普段からスマホを使っている生徒たちにとって使い慣れていて、教員に聞くことを気軽にさせている。
小笠原隆成 教諭は「普段あまり話さないような生徒であっても、メッセージを通して今まで知らなかった一面を知ることもある」と、今までは聞くことができなかったようなことも、メッセージだからこそ生徒が発信してくれる場合もあるという。
また、タブレットの利点について、1年生の佐藤稀蘭さんは、「タブレットで先生の動画を見ながら、ロイロノート・スクールを使って学習が進みました」と、コロナウイルスによる休校中でも学びが止まらなかったことを挙げた。
そして、生徒の出欠状況や成績などを管理できるClassi(学校教育支援アプリ)を保護者も見ることができるため、子どもの状況を好きな時に把握することや、保護者と教員がメッセージでやりとりすることも可能となっている。急な大雪で登校できないなどの緊急事態が起きても、学校から生徒のタブレットへ休校の連絡をすることなどが容易にできる点が便利だという。

自宅で課題がわからなかった場合

自宅で課題がわからなかった場合
自宅で課題がわからなかった場合

ご担当者様の声

東奥義塾高等学校 ICTコーディネーター 井上嘉名芽 教務部長

東奥義塾高等学校 ICTコーディネーター
井上嘉名芽 教務部長

Google for Education 認定トレーナー
マイクロソフト認定教育イノベーター 2020-2021

最初に快適な通信環境を約束してくれたのが決め手でした

最初に快適な通信環境を約束してくれたのが決め手でした

すでに使用していた校内のWi-Fiが、一度に全生徒が使用するとつながりにくい状況になるときもあったため、2020年度からはセルラーモデルのタブレットを導入し、Wi-Fiとの併用を検討していました。他のキャリアにも見積もりをお願いしましたが、価格面に加え、最初の段階で、校内の電波が悪かった場合には、増幅器やアンテナを追加することまで提案してくださり、快適な通信環境を約束してくれたのが大きかったです。また、困ったことが出てきても、営業の方に電話すると2コール程度で出てくださり、内容に応じて別の部署の方が対応してくださるので本当に助かっています。また、設定などわからないことがあると、難しいマニュアルを見せるのではなく、わかり易くまとめてくれた資料を送っていただけたりするので、こちらも本当に助かっています。KDDIまとめてオフィスと出会って、教員が本来やりたかった授業設計や準備にしっかり時間をかけられるようになったのが一番うれしいです。

主な導入アプリ・サービス :
ロイロノート・スクール(授業支援アプリ) / Classi(学校教育支援アプリ) / Microsoft Office 365 / Google for Education / BLEND(校務支援システム)
KDDI まとめてオフィス 東北支社 ソリューション青森支店 齊藤なつみ

KDDI まとめてオフィス 東北支社 ソリューション青森支店
齊藤なつみ

教育現場の大改革時代を目の当たりにし、「先生が板書し進める授業」しか経験したことがない身としましては、眠たそうな生徒様が1人もいなく、笑い声や話し声が絶えない東奥義塾様の授業はとても衝撃的でした。「ICT授業って何?」と不安を抱えている学校様、教職員様、保護者様、それぞれの立場を想定したご提案をさせていただきます。さらに、導入後も継続的にサポートさせていただきます。

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まとめ

  • 生徒に実践・議論・発表の機会が増えアクティブラーニングが定着する
  • 事務作業を効率化でき、より授業に力を注げる
  • 生徒や保護者との距離が縮まり、より細かな指導が可能になる