情報コースを設け、ICT教育に力を入れている柏木学園。
2019年に1年生全員にタブレットを導入したことで、
1年後には生徒たちに積極性が生まれ学び方に大きな変化が現れました。
柏木学園高等学校
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- 授業の進度が大幅にアップし
効率化を実現 - プリント配布を廃止。短縮した時間をグループワークなどのアクティブラーニングに活用
- 授業の進度が大幅にアップし
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- 生徒たちの学びへの
意欲が向上 - 生徒たちが自らの工夫で主体的に学ぶようになり、考える力、協働性などが大きく向上
- 生徒たちの学びへの
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- 会議時間が半減し校務が
大幅に効率化 - 教員同士の情報共有が容易になり、朝の会議時間が半減。校務改善に大きな効果を発揮
- 会議時間が半減し校務が
【上段】左から 地歴・公民科 水谷泰朗教諭、田中和夫 教頭、情報科 辻本美幸教諭、国語科 吉村航哉教諭
【下段】左から 数学科 野口結史教諭、理科 宮﨑悠教諭、商業科 萩原悠太教諭、宇野勝之 事務長
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柏木学園高等学校
神奈川県大和市
私立 共学 1,008名(2020年4月時点)
通信制高校として1997年に設立。
その後、通信制は廃止され現在は全日制の学校として、大学進学や情報教育に力を入れ、アドバンスコース、スタンダードコース、情報コースを設置。ICT教育にも熱心に取り組み、2019年度入学の1年生全員にタブレットを導入。
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従来型の授業スタイルを変えたい
主体的に学ぶアクティブラーニングを実現
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生徒たちの授業への参加意識を高めたい
積極性が高まり「協働性」が生まれる
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故障などのトラブルへの対応
幅広くサポートする修理交換プログラム
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教職員のICTリテラシーの差
教職員への操作レクチャーやサポート
豊富な導入事例があります。
まずは資料をお役立てください。
生徒自ら「主体的に学ぶ」
新しい授業スタイルを実現
外国語科 村上達也教諭
柏木学園では従来型の講義スタイルの授業から、教員と生徒、生徒同士が活発に意見を交わす双方向型の授業を行いたいという課題を抱えていた。「生徒がやる気をもって、楽しく勉強し、新学習指導要領が掲げる『主体的な学び』を実現するためにはタブレットによるICT教育を導入していかなければならないと考えました」と地歴・公民科 水谷先生は話す。2019年には教員全員と1年生に1人1台のタブレットを導入。現在の授業では、プロジェクターに映されたプリントや資料などを、生徒それぞれのタブレットでも共有しながら進行する。板書の時間やノートを取る時間がなくなったことで、教科書の進度も早くなり、授業が大幅にスピードアップしたという。「フレミングの左手の法則を覚える時にカメラ機能を活用して手の写真を撮り、写真に書き込みをするなど、生徒自らが考えて積極的に活用しています」と理科 宮﨑先生。タブレットに慣れ親しむことで生徒たちが自ら新しい学び方や覚え方を次々と生み出すようになり、授業スタイルに大きな変化が現れた。
グループで課題を解決する
「協働性」が高まる
タブレットを導入したことにより、学習する姿勢に変化が出てきたという。それは「諦めない姿勢」。これまでは授業についていけない生徒は「わからない」「できない」と諦めることもあったが、わずか1年で「わからないから教えて」と素直に周りにアドバイスを求め、諦めずにみんなで解決していく授業に変化していったという。グループワークなどでは、問題提起をしながら授業を進めるが、課題解決に向かって生徒同士で活発に意見交換し回答や発表内容をデザインしていく「協働性」が高まった。「グループワークの時間が増えたことで、個人の知識を共有し、助け合いながら協働で学んでいます」と吉村先生は話す。このように授業が活性化し、生徒の顔つきが変わり、とても楽しそうに学ぶようになった。また、タブレットは学習の即時性や定着にも貢献している。国語科の吉村先生は「教員側が伝えたい大事なポイントをリアルタイムに共有できるので、生徒がわかりすいとも言ってくれますし、授業効率や理解度が格段に向上しました」と話す。写真や動画など多様な機能があるタブレットならではの活用を行うことで、ノートではできない活動的な授業ができるようになり、「学び方の幅や発想が広がりましたね」と宮﨑先生は満足そうに話してくれた。
タブレットの情報共有により、
教員の朝の会議が半減。
教員は授業だけでなく、授業や年間行事の準備、採点や成績付け、その他にも数多くの会議があり多忙を極めている。そんな中、柏木学園では教員全員がタブレットを所持するようになったことで、授業以外の校務においてもタブレット活用を試みている。
これまで朝の会議では学校行事などの進捗確認や情報共有が口頭で行われていた。それらがタブレットへの配信によって共有されることで、連絡事項の細かい口頭確認がなくなり会議時間が半減した。
情報科 辻本美幸教諭
「学校の方針として将来的には朝の会議ゼロを目指していく予定です」と宮﨑先生は話す。また「プリントの印刷や配布などの手間も省け、ボタンひとつで配信できます。校務の効率化やペーパーレス化によるコスト削減にも大きく役立っています」と吉村先生。同時に導入1年を経てタブレットを使いこなす教員と慣れない教員の差が浮き彫りになった。このことはある程度想定はしていたが、2年目以降の課題として残された点である。情報科 辻本先生は「KDDI まとめてオフィスさんには、使い方の研修サポートをしてもらいました。まず教員も触って慣れることが大事ですね」と話す。今後は例えば出席簿をタブレットで入力するなど、自然と全教員がタブレットに慣れ親しむ仕組みにしていくことで、ベテラン教員が培ってきた授業スキルとICT教育のシナジー効果が生まれる環境づくりを目指していく。
今後、3年計画で全生徒にタブレットを配布し、
ICT教育を推進
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理科 宮﨑悠教諭
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地歴・公民科 水谷泰朗教諭
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情報科 辻本美幸教諭
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国語科 吉村航哉教諭
導入後にはタブレットの故障や落下による破損も想定外の数で発生したが、常に予備機を校内に用意し、数日で修理対応する「修理交換プログラム」のアフターサポートが役立ったという。「今後も新入生に1人1台の導入を進め、3年計画で全生徒がタブレットを活用するICT教育を行う予定です」と宮﨑先生。2年目以降はタブレットのより高度な活用を目指している柏木学園。「教育面では、生徒の積極性が出てきたことをふまえ、より生徒の意欲を高めるようなICT教育に挑戦していきます。教員側としては、全教員がタブレットを活用することで学習指導要領が目指す生徒自らの『主体的な学び』を促進し、個性や知識を拡げていきたい」と宮﨑先生は話す。授業での使い方はやはり教員それぞれの教育を変えていこう、という意識改革があってこそ。デジタル時代を生きる生徒たちの未来の可能性の場を拡げるために、柏木学園では学校のグランドデザインとして、タブレット活用によるICT教育は必須であると考えている。
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ICT委員会担当 宮﨑悠教諭
教育現場でどう活用するか、 その場で回答してくれるから信頼できました。
通信キャリアから複数の提案を受けました。他社では、こちらの疑問や質問に対して回答の持ち帰りが多い中、KDDI まとめてオフィスは、営業担当者が商品やサービス知識を持っていて、いつもその場で回答してくれました。
また、タブレットや通信の提供だけでなく、保護者向けの公開授業に参加してくれるなど、教育現場での活用に関心を持ってくれたことはとても心強かったです。そんなお付き合いの中から「なんでも頼める」「なんでも聞ける」という信頼感が高まり、導入の決め手となりました。
今も電話ひとつで対応してくれますし、ほぼ2週間に1回は来校してもらっています。私たちもたくさんの導入事例を見せていただきましたが、神奈川県で一番新しい私学として、私たちの取り組みを他校の皆さまにもぜひ見学いただければと思っています。KDDI まとめてオフィスさんを通じて、私学同士の繋がりや交流のハブになっていただき、教育現場の情報共有ができればと考えています。
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KDDI まとめてオフィス 営業本部 法人営業6部 営業3グループ
竹花 龍馬昨年度からタブレットをご導入頂き、私自身も何度か授業を拝見させて頂きましたが、柏木学園様の生徒の方は皆さん勉強熱心で、授業にも前向きな姿勢で取り組んでいる様子がとても印象的でした。
それは、生徒のやる気を引き出すことを信念とした、教員の方々による密接な対応や指導方法が、今の活気あふれる「柏木学園流勉強術」を作り上げたのではないかと感じております。 ここにタブレットの授業が加わり、生徒の皆さんは今までよりもさらに勉強が楽しいと感じていただけるはずです。
今後もただの営業担当ではなく、一緒に新しい授業を作り上げるサポートをさせて頂きたいと考えております。
豊富な導入事例があります。
まずは資料をお役立てください。
- タブレットの活用により生徒たちが楽しく授業に参加
- 生徒自らが積極的かつ主体的に学ぶ姿勢が育まれる
- グループワークなどにより生徒の「協働性」が高まる
- 朝の会議が半減し、校務改善や働き方改革につながる
- プリントの印刷・配布がなくなりコスト削減にも貢献