セミナーレポート5
「すべてを軽く」〜ゼロから設計を見直した世界最軽量PCのパフォーマンス〜
世界有数のパソコン・プリンターメーカーであり、日本でも1963年から横河電機との合弁で事業を展開してきた日本HP様。時代に先駆け、約15年前からテレワークを導入するとともに、働き方の変化に対応した各種デバイスを相次いで開発。セミナーでは、同社の働き方改革の概要をご説明いただくとともに、働き方改革に最適なコンバーチブルPC「HP Elite Dragonfly」をご紹介いただきました。
<プロフィール>
株式会社日本HP
パーソナルシステムズ 事業本部
クライアントビジネス本部
モバイルビジネス部 マネージャー
岡崎 和行 氏
目次
働き方改革の原点は、創業者の理念にあり
―― 働き方改革の原点と、目指した姿とは?
岡崎氏:
弊社では、約15年前からテレワークやフリーアドレスの導入を進めてきました。私たちの働き方改革の原点は、二人の創業者、ウィリアム・ヒューレットとデビッド・パッカードの残した言葉にあります。それは「人間は、男女問わず良い仕事、創造的な仕事をやりたいと願っていて、それにふさわしい環境に置かれれば誰でもそうするものだ」というメッセージです。私たちは、創業者の言う"創造的な仕事をするのにふさわしい環境"づくりを目指して、「ツール・IT」「文化・制度」「場所・空間」という3つのアプローチで、さまざまな取り組みを進めてきました。例えば、先にご紹介したテレワークは、創造的な仕事をするのにふさわしい「場所・空間」を実現する施策のひとつです。弊社では「フレックス・ワーク・プレイス」と呼んでいますが、上司の許可があれば週4日まで在宅での勤務が可能な制度になっています。この制度によって、通勤や移動にかかる時間を短縮し、身体・精神的負担を軽減することによって、業務の生産性を向上し、より創造的な仕事に時間を割けるようにしています。またフリーアドレスも早くから採用し、営業部門では100%フリーアドレス化を達成しました。働きやすい環境を整えることで、従業員ひとり一人のアウトプットを最大化することをめざしています。
新しい働き方を、新しいデバイスでサポート
―― 働き方改革に役立つデバイスをどのようなコンセプトで開発しているのか?
岡崎氏:
日本では、社会構造の変化と、それに対応するための働き方改革が進行し、「働く」を取り巻く環境が大きく変化しています。弊社では、この「働く」環境の変化を、「働く人」「働き方」「働く場所」の3つの視点で捉え、それぞれのニーズに対応できる製品開発を行っています。
例えば、「働く人」については、ミレニアルズ※が会社の中核を担いつつあるなど世代交代が進むとともに、外国からの若い人材が増加していることを受けて、主にデザイン面でのアプローチを強化しています。具体的には、若者に好まれる美しいデザイン性や機能性、そして、薄型・軽量・コンパクト化を目指しています。この背景には、就職希望の学生が、企業の貸与しているデバイスにまで関心を払うようになっており、高いクオリティやデザイン性は、企業の採用活動もサポートできるという考えがあります。
また「働き方」の視点では、育児や介護によって、勤務時間に制約のある従業員が増加していることから、みんなで連携して仕事が回せるようなコラボレーション性をテーマに、他者とのコミュニケーションがしやすいデバイス開発に取り組んでいます。さらに、「働く場所」については、先ほどもお話したようなフリーアドレス、テレワークが増えつつあることから、場所を選ばずに働く上で重要な情報セキュリティをテーマとして、どんな環境でも情報を守ることができるデバイス開発を進めています。
※ミレニアルズ:1981年以降に生まれ、2000年以降に成人を迎えた世代のこと
働き方改革におすすめ!「HP Elite Dragonfly」
―― 働き方改革になくてはならないノートパソコンの、おすすめの機種は?
岡崎氏:
ノートパソコンのフラッグシップである「HP Elite」シリーズから、コンバーチブルPC「HP Elite Dragonfly」をご紹介しましょう。本製品は、日本市場のニーズに合わせ、先程ご紹介した3つのコンセプト「デザイン」「コラボレーション」「セキュリティ」にとくに注力して開発した、働き方改革に最適なノートパソコンです。
まずデザインに関して、一番にアピールしたいのが「軽さ」です。ボディ素材を従来シリーズのアルミニウムからマグネシウムに変更するとともに、マザーボードからキーボードまで、すべてをゼロから再設計することで、ビジネス向けコンバーチブルPCとして世界最軽量の999gを実現しています。場所を選ばずに働く人が増えるなかで、ノートPCが軽いことは、ビジネスのフットワークの軽さに直結します。また、カラーリングはひときわ目を引く「ドラゴンフライブルー」を採用。日本の伝統色であり、東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムにも使用されている濃い藍色が、シックな上質感を演出しています。
さらに、ディスプレイ部分が360度回転するコンバーチブルタイプなので、シーンに応じて多様な形状で使うことができます。とくに私が便利だと感じているのが、逆V字型に立てて使うテントモードです。新幹線や飛行機内の奥行きのないテーブルでも楽に置くことができます。ディスプレイ部を180度倒すフラットモードも、打ち合わせ中に相手に画面を見せたい時、わざわざパソコンの向きを変えなくても、ディスプレイ部をパタンと倒すだけで、目の前に座っている人に画面を見せることができて効率的です。
また、持ち歩く時に不安な堅牢性については、12万時間に及ぶ独自テストのほか、米国軍の調達基準「MIL-STD 810G※」の19項目もクリア。厳しい環境でも安心して使うことができます。さらに、スマートフォンの画面タッチ操作に馴染んでいる私たちは、ノートパソコンも画面につい手が伸びてしまいがちですが、「HP Elite Dragonfly」ならタッチ操作に対応しているので、ふとした時にその便利さを実感していただけるでしょう。人がデバイスに合わせるのではなく、デバイスが人に合わせてくれる。そんな使い方ができるのがこの製品の大きな特長です。
※米国防総省のドキュメントデータベースを通じてPDF形式で公開されている規格書に記載されているさまざまなテスト(高温、低温、温度変化、湿気、雨、かび、振動、衝撃などの環境下)で動作を確認する。
世界で最も安全なビジネスPC
―― 持ち歩くパソコンとして気になるセキュリティとは?
岡崎氏:
「HP Elite Dragonfly」は、「世界で最も安全なビジネスPC」と謳っており、セキュリティ対策にはとくに力を注いでいます。従来、サイバーセキュリティに関しては、攻撃を防御することに重点が置かれていましたが、「HP Elite Dragonfly」では、攻撃を受けてしまうことを前提としたサイバーレジリエンスという考え方を導入しています。いまやサイバー攻撃から逃れられない時代です。防御することはもちろんですが、攻撃を受けても自動的に検知・対応し、正常な状態に復旧させる仕組みを導入しています。
このほかにも、ディープラーニングAIを活用して、未知のマルウェアからもパソコンを守る「HP Sure Sense」という機能や、BIOS(Basic Input Output System)を攻撃されても、自己修復する「HP Sure Start」、ハッカーがアンチウイルスソフトをオフにしようとしても、それを阻止する「HP Sure Run」、フィルムなどを貼らなくても画面の覗き見を防止できる「HP Sure View」など、情報漏えいを防ぐ数々の機能を搭載しています。
さらに、非常にスピーディな顔認証機能も備えており、パソコンを開いた瞬間に認証できるので、いちいちパスワードを入力してログインする面倒から解放されます。
360度全方位マイクで、電話会議もクリアに
―― 働き方改革に欠かせないコラボレーションにおすすめの機能とはなんでしょうか?
働き方改革で多くなるコラボレーションも便利にサポートすることができます。例えば、LTE対応モデルならパソコンを開けばいつでもネットにつながっており、スマートフォンなどでテザリングするひと手間が省けます。この便利さは一度使ったらもう後戻りできないでしょう。また、一般的にパソコンのマイクは、ディスプレイの上部についていますが、 「HP Elite Dragonfly」は、ディスプレイの背面にも360度全方位マイクが搭載されているため、電話会議をするときに、どこに座っている人の声もクリアに拾うことができます。さらに、「Skype for Business」に対応した、コラボレーションボードが付いていて、「画面共有」「受話」「終話」をワンタッチで行うことができます。このほかにも、筆圧感知によりタッチペンで紙に書いているように書き込むことができるので、ペーパーレス化を推進している企業様に、電子サインのソリューションと合わせて導入していただいたケースもあります。
「HP Elite Dragonfly」は、今年から弊社の東京都日野市にある自社工場でも生産が開始されます。数々の優れた機能はもちろん、東京生産品として確かな品質管理のもとでお届けできる弊社製品をぜひ、みなさまの働き方改革にお役立てください。
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※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。