ニューノーマル時代に必須の「DX」とは|導入の課題や必要な施策を解説
新型コロナウイルスの影響や働き方改革の影響を受けて「ニューノーマル時代」を迎えています。ニューノーマルな時代には、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」が不可欠です。
この記事では、ニューノーマルとDXの概要を紹介し、DX導入時の課題や解決策を解説します。ニューノーマルの知見を深められて、DX導入成功のヒントを得られますので最後までお付き合いください。
目次
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「ニューノーマル」とは
ニューノーマルとは、新しい常態のことです。新しい生活様式や新しい働き方、新しい方法などが常態化していることを意味します。
2000年初頭に起こったインターネットの急激な普及や、2008年のリーマンショックでの世界経済減速による変化もニューノーマルです。社会の急速な変化が働き方や生活様式に影響を与えます。テレワークの急激な導入もニューノーマルの影響です。
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ニューノーマルな働き方の背景とは
ニューノーマルな働き方が世の中に取り入れられるには、その背景があります。ここでは、ニューノーマルな働き方の背景を解説します。
背景1:新型コロナウイルス感染症
今回のニューノーマルな働き方の背景は、新型コロナウイルス感染症が大きく影響しています。ウイルスの蔓延を防ぐために、テレワークに代表されるような出社しない働き方を導入する企業が一気に増加しました。
今回のニューノーマルな働き方は、テレワークが主役となっていて、マスコミ各社も挙ってテレワークの導入率を報道しています。テレワークに導入にはIT化が不可欠です。
IT化に関して、株式会社ITRが2020年4月24日から4月27日に行った調査では、71%の企業が新型コロナウイルス感染症よりIT戦略遂行を加速すると回答しています。
背景2:働き方改革
2019年4月より、働き方改革の1部がスタートしました。働き方改革の定義は、厚生労働省が次のように示しています。
"「働き方改革」は、この課題の解決のため、働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。"
働き方改革の法的裏付けは「働き方海角関連法」であり、働き方改革のスタート時に1部が施行されました。働き方改革を推進する背景は、少子高齢化にともなう生産年齢人口の減少対策です。また、働き方の多様化により、育児や介護などと仕事の両立を目指すこともあげられます。
新しい働き方が急速に広がる中、注目される「DX」
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術による生活やビジネスなどの社会変革を意味します。
DXとIT化は、同じ意味として捉えられがちですが、DXはデジタル技術の活用によってビジネスモデルなどに変革を起こすものであり、IT化はDX達成の手段です。DXはIT化の先にある目的と捉えると分かりやすくなります。
ニューノーマル時代においてはDXの推進が注目される一方で、コスト削減などの効率化に止まっているのが現状です。まずは業務のIT化に取り組むことからはじめましょう。
ニューノーマル×DXの導入時に気になる4つの課題
ニューノーマルな働き方にDX導入を検討する際には、4つの課題があるのでここで紹介します。
課題1:認識ズレが起きやすい、ズレに気づきにくい
ニューノーマルな働き方の代表はテレワークです。テレワークでは、対面コミュニケーションが減り、文字や声だけでやり取りすることが増えます。相手の表情が見えないために、相手の理解度が分かりにくくなると、認識のズレが生じやすくなります。
認識のズレに気づかないことは、さらに大きな問題です。間違った解釈により作業を進めると、結果として業務が遅延したり、顧客や他の従業員に迷惑をかけたりすることにつながります。
課題2:リスクの察知が難しい
テレワーク導入前であれば、プロジェクトチームによるミーティングなどは、チームのメンバーが同じ空間で会話を交わしていました。そのため、表情やしぐさなどからお互いがさまざまな情報を得ることにより、知らない間にリスクを察知していたのです。
テレワークでは、相手と対面することが少なくなり、息遣いや気配などが感じられなくなるため、得られる情報が少なくなります。結果として、リスクの察知ができずに対応が遅れたり、テレワーク導入前なら防げていた問題が発生したりするなどの恐れがあります。
課題3:コミュニケーションがとりにくい
テレワークの導入により、コミュニケーションがとりにくくなることも大きな課題です。非対面のコミュニケーションでは、相手に物事を伝えにくくなり、感情などの察知も難しくなります。コミュニケーション不足の状況では、信頼関係の構築が難しくなるのです。
これまでに信頼関係が構築できている従業員や顧客であれば、テレワークであっても信頼関係を維持できるかもしれません。しかし、テレワークでゼロから信頼関係を構築するのは難しいため、スムーズにコミュニケーションをとれる方法を導入する必要があります。
課題4:脆弱なネットセキュリティ
テレワークを導入では、従業員が会社からパソコンなどのデバイスを持ち出します。しかし、デバイスには会社の機密事項が保存されている場合も多いため、注意を払わなければなりません。
従業員の自宅のインターネット環境はセキュリティが脆弱であり、ウイルスに感染すれば、社用のデバイスから情報が抜き取られる可能性が高まります。会社の大切な情報を守るためには、従業員のインターネット環境も含めたセキュリティ対策を強化しなければなりません。
ニューノーマル時代で実施すべき施策を解説
ニューノーマル時代で実施すべき施策は、多種多様にありますが大切な施策は共通しています。ここでは、5つの施策について解説します。
積極的なDXの推進
DXの推進には、IT化が不可欠な要素であるため、これまで以上にIT化を推し進める必要があります。ネットワークインフラの強化やサーバーのクラウド化、最新のデバイス、EC事業などを強化しましょう。
IT化したIT技術をフルに活用してビジネス展開するためには、社内整理も必要です。業務プロセスのデジタル化を図り、社内文書の電子化などにも取り組みましょう。
DXの推進を図るためには、クラウドの導入が大切です。「KDDI クラウドプラットフォームサービス」ならさまざまなシステムに対する柔軟性を兼ね備えているため、既存のシステムをクラウド化できます。あわせてデバイスを手配すれば、セキュリティをさらに高められます。
明確な業務分担
DXの推進は、新たな価値創造を生み出すため、試行錯誤を繰り返しながら進行することになります。試行錯誤の間に社内で混乱が起きないように、あらかじめ作業分担を行い、チームで目標や目的、作業内容を共有することが大切です。
作業分担表を作成し、作業の見える化を図りましょう。現時点で、作業ミスが発生しているようなら、この機会に作業分担表を作成すれば、作業ミス防止にもつながります。
デジタルデータの活用
DXの推進には、デジタル化の推進によるさまざまなデータを集めることが不可欠です。集めたデータを適切に管理し、リアルタイムの更新と把握するためには、仕組みづくりと人材育成が必要となります。
会社に出社しなくても社内データにアクセスできる仕組みづくりも大切です。デジタルデータは、多ければ多いほどDX推進に役立ちます。データを効率よく蓄積できる仕組みや短時間でデータ分析ができる仕組みづくりも必要です。
コミュニケーションツールの導入
DXの推進によりテレワークが普及すれば、コミュニケーションに課題が生じます。対面でのやり取りが減るため、意思疎通がうまくできない場合もあるでしょう。その場合は、コミュニケーションツールの導入が有効であり、導入によりスムーズなコミュニケーションが可能になります。
コミュニケーションツール導入の際には、データ共有システムやタスクツールなどの導入も検討しましょう。社内コミュニケーションの円滑化を図れます。
以下のツールであれば、コミュニケーションだけではなく、ビジネスで役立つ機能も備わっています。
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万全なセキュリティ対策
DXの推進には万全なセキュリティ対策が必要です。
例えば、社員がテレワークに従事する前に、セキュリティ研修を行うと安心です。ファイルの管理方法の見直しやデバイスなどの基本的な取扱いなど、情報漏洩を未然に防げる研修の実施が大切です。
また、適切なセキュリティソフトを用意したり、指定ネットワークを準備したりするのも良いでしょう。会社側で指定ネットワークを準備し、貸与したデバイスでは指定ネットワーク以外のネットワークに接続しないように徹底することがポイントです。
セキュリティ対策には、最新のIT技術が必要です。一括でセキュリティとリスク対策を任せられるので参考にしてください。
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まとめ
今回のニューノーマル時代には、DXが不可欠です。テレワークなどニューノーマルな働き方の導入も進んでいます。テレワークには、コミュニケーションツールが必要であり、DXの推進には膨大なデジタルデータが必要です。
従来よりも堅固なセキュリティ対策を講じなければならないなど、企業に求められる要素は多岐に渡っています。KDDI まとめてオフィスなら、1つ1つ対策に適したソリューションをご提案します。
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