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クラウドにバックアップは必要!タイプやメリットも詳細解説

クラウドにバックアップは必要!タイプやメリットも詳細解説

2021年08月26日掲載(2023年11月06日更新)
※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。

クラウド上にPCからバックアップしている様子

IT化の加速にともない、クラウドを導入している企業が増えています。中小企業でも導入を検討している企業は多いのではないでしょうか。

クラウドの課題にバックアップが挙げられます。今回は、クラウドでのバックアップの必要性からメリット・デメリットを解説します。クラウドのバックアップに関する知識を得られますので、最後までお付き合いください。

目次

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クラウドにバックアップは必要?

クラウドでのバックアップはなぜ必要なのでしょうか。ここでは、バックアップが必要な理由について解説します。

クラウドのバックアップとは

クラウドのバックアップとは、データをクラウドサーバーに複製して保管することです。企業の継続に必要な顧客データや売上データなどをバックアップすることは、必要不可欠であり、当然のこととなっています。

これまでのバックアップは手間と時間がかかるものでしたが、クラウドのバックアップは利便性が高いバックアップ手段です。

クラウドにバックアップが必要な理由

ランサムウェア対策

ランサムウェアとは、コンピュータをロックし、ファイルを暗号化する身代金要求型のウイルスであり、ネットワークHDDや外付けHDDでは対策にはなりません。共有させないバックアップ専用のクラウドを導入すれば、ファイルを書き込む権限がないため暗号化されず、ランサムウェア対策として有効です。

→こちらも併せて読みたい
「ランサムウェアの意味とは|種類や感染ルート、有効なセキュリティ対策を解説

災害対策

クラウドのバックアップ先は、クラウド提供事業者によって異なりますが、海外を含めた複数のバックアップセンターでバックアップできたり、遠隔地のバックアップセンターを選べたります。バックアップセンターの多くは、冗長性が高く災害時にも対応できるように、自家発電などを備えた堅牢なバックアップセンターです。万が一、自社が災害にあっても、大切なデータが残されていますので、早期の再建が可能となります。

運用コスト削減

クラウドでバックアップすれば、オンプレミスのように自社にサーバーを設置して、保守管理する必要がありません。サーバーの費用や運用者などのコストを削減することができます。事業が軌道に乗り、規模が大きくなってデータ量が増えても、拡張性が高いため容量を増やす操作だけで済みます。クラウドは、使ったリソースに対してのみ料金を払う仕組みです。

バックアップの効率化

従来のバックアップでは、作業中にエンジニアなどが張り付く必要があり、エラーが出るたびに対処しなければなりませんでした。クラウドバックアップでは、アラートで知らせてくれるため人の配置は不要です。日時と範囲を指定しておけば自動でバックアップします。

バックアップの対象拡大

テレワークが導入され、バックアップの対象範囲も広がっています。テレワークで使用されているデバイスのファイルやクラウドストレージにあるファイルもクラウドならバックアップ可能です。クラウドバックアップの対象データを広げておくことでどこからでもアクセスが可能となり、テレワークにも対応可能となります。

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データバックアップとシステムバックアップは違う

バックアップにはデータバックアップとシステムバックアップがあります。ここでは、2つのバックアップについて解説します。

システムバックアップ

システムバックアップは、バックアップサーバーに同じシステムを保存するバックアップ方法です。システムバックアップの目的は、システムデータを復旧させることになります。システムとシステムデータが同期するように設定していれば、システムにトラブルがあってもすぐに復旧させることが可能です。OSやアプリケーションを丸ごとバックアップすれば、世代前のシステムデータからの復旧が可能です。

データバックアップ

データバックアップは、データのみを複製して保存します。ハードディスクなどのトラブルにより、データが完全に消えれば復元は困難です。データの紛失により業務に支障がないように対策する必要があります。

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クラウドバックアップのタイプ

クラウドバックアップには3つのタイプがあります。ここでは、それぞれのクラウドバックアップについて解説します。

イメージバックアップタイプ

イメージバックアップタイプは、ファイルやアプリケーション、OSなどシステム全体を幅広くバックアップします。ユーザーアカウントやユーザー設定などもバックアップするため、万が一のトラブルがあっても、全てを復旧させることが可能です。

イメージバックアップのイメージとは、システム全体を1つのデータにすることをさします。システムからファイルまで全てがバックアップされているため、復元時には1からアプリをインストロールしたり、アカウントを設定したりする必要がありません。

ファイルバックアップタイプ

ファイルバックアップタイプはデータバックアップと同じく、特定のファイルやデータのみをバックアップするタイプです。クラウドの容量が少なくてもバックアップできて、自動的にバックアップできるように設定できます。特定のファイルなどを効率よく自動でバックアップする際に活用できます。

ファイルストレージの併用タイプ

ファイルストレージとは、ファイル単位でデータを保存する記憶装置(ストレージ)です。クラウド上のファイルストレージには、パソコンと同期できるサービスもあるため、万が一のときはバックアップとして利用できます。クラウドストレージそのものがバックアップ機能を持つものもあるため、バックアップの選択肢の一つとされています。

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クラウドバックアップのメリット

クラウドバックアップにはたくさんのメリットがあります。ここでは、代表的なものを7つ紹介します。

コスト削減

クラウドバックアップは、イニシャルコストが基本的にかかりません。インターネットの環境とデバイスだけが必要です。自社サーバーの場合は、物理サーバーやアプリの購入費、ライセンス取得費用などがかかります。クラウドは利用した分だけを支払う従量課金制がほとんどです。利用したリソースに対して支払うだけなので、余計なコストが発生しません。

管理が不要

クラウドバックアップは、管理も必要ありません。サーバーなどのハードウェアがないため保守管理するエンジニアも不要です。保守管理は、クラウドの提供事業者が行います。ただし、クラウドバックアップの導入当初は、バックアップが正常に行われているかを確認しましょう。

災害対策になる

クラウドバックでイメージバックアップしていれば、もしものときに役立ちます。クラウド提供事業者は、完全な遠隔地にいくつものデータセンターを所有しているため、自社が災害にあっても肝心なデータは残ります。デバイスとインターネット環境さえ整えば、すぐにシステムが復旧できて、データを活用した事業復帰が可能です。

データを復旧できる

クラウドバックアップは、クラウド上で2次保管データを保存しています。誤ってデータを消してしまった場合でも、早期の回復が可能です。自社サーバーやハードディスクなどでバックアップしている場合は、消去したデータを復旧させられないケースもあります。クラウドバックアップとデバイスを同期させておけば、世代管理の必要もありません

アクセス制限できる

クラウドバックアップは、ファイルやフォルダごとに権限を設定できます。特定のユーザーだけがアクセスできるため、データの流出を防止しセキュリティを高められます。社内の機密事項に、役職者のみがアクセスできるように設定しておけば、社内の情報統制の効率化が可能です。

ログデータを残せる

クラウドバックアップは、ファイルなどのアクセスや編集のログデータを残せます。ファイルにアクセスした時間や人物を特定できるため、情報流出や不当なデータの書き換えなどの問題に対して、速やかな対処が可能です。ログデータが残せることを従業員に周知すれば、不正の抑止効果も得られます。

簡単にリソースを増やせる

クラウドバックアップを導入すれば、バックアップデータの容量増加にあわせてリソースを増やせます。サーバーがハードディスクの場合は増設しなければなりません。クラウドならハードウェアを増やすことなく簡単な操作で、リソースの増減が可能なため、必要なものを必要な時期に必要な分だけ利用できます。

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クラウドバックアップのデメリット

クラウドバックアップのデメリットは基本的に少ないですが、代表的なものを4つ紹介します。デメリットはクラウド提供事業者によって異なるため、ここで紹介したデメリットが全てのクラウドサービスに共通するものではありません。

セキュリティに不安がある

クラウドバックアップは、事業者が提供するクラウド空間にある仮想サーバーにデータを保存する仕組みです。外部サーバーを利用するためセキュリティ面に不安を感じる企業もあります。クラウドバックアップ導入には、バックアップセンターの内容やデータ暗号化などのセキュリティを確認し、セキュリティ面の不安を払拭することが大切です。

ストレージコストが高くなる

クラウドバックアップを行う際には、クラウドストレージの適正な運用が問題になります。高性能な重複削除機能を用いなければ、クラウドストレージの容量が増大し、従量課金制によりコストも増大するため、注意が必要です。コスト削減を目指したクラウドバックアップを導入する際には、バックアップの対象を絞りこむことが重要です。

圧迫の懸念

大容量のバックアップデータを、遠隔地にあるバックアップセンターに転送する際には、帯域の圧迫が懸念されます。帯域とは、時間単位で送信できるデータの転送量です。自社のバックアップのために帯域を圧迫すれば、他のユーザーが迷惑を被る可能性があります。重複排除や転送速度を調整するなどの対策を求められることもあるでしょう。

ハードウェアに負荷がかかる

バックアップや同期バックアップのために、デバイスなどの機器の動作が重くなり、業務に支障をきたすケースがあります。ハードウェアなどに、過度な負荷がかかるようなバックアップシステムはおすすめできません。業務効率や生産性が下がると、従業員のモチベーションを下げる要因にもなります。クラウドバックアップを導入する際は事前のテストが必要です。

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まとめ

業務を滞らせないためにも、バックアップは不可欠です。クラウドバックアップであれば、自社が災害にあっても早期に復旧できます。

クラウドバックアップを導入しなくても、ファイルストレージにバックアップ機能が搭載されたシステムも注目されています。KDDI ファイルストレージサービスは、バックアップ機能(世代管理機能)が搭載されているため、わざわざクラウドバックアップのみを導入する必要がありません。提案資料や画像、動画ファイルなどが、さまざまなデバイスから、いつでもどこでも確認・共有できます。

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