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代表的な3つのクラウドプラットフォームの特徴を比較|選ぶ際のポイントも解説

代表的な3つのクラウドプラットフォームの特徴を比較|選ぶ際のポイントも解説

2022年10月05日掲載(2023年11月01日更新)
※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。

クラウド プラットフォーム 比較

クラウドプラットフォームとは、サーバーやOSなどのシステムをクラウド上で利用できるサービスです。近年、クラウドプラットフォームを導入する企業が増えています。ここでは、代表的なクラウドプラットフォームを比較します。それぞれの特徴や機能などを比較しますので、自社に適したサービスを選ぶ参考にしてください。

目次

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クラウドプラットフォームの市場動向

近年、クラウドプラットフォームの導入に踏み切る企業が急速に増加しています。IT専門調査会社であるIDC Japan株式会社は、パブリッククラウドプラットフォームの市場規模を調査しました。2021年におけるパブリッククラウドプラットフォームの市場規模は、国内で1兆5,879億円、全世界では約56兆7000億円です。前年と比較すると、国内外とも市場規模は約29%%拡大しています。

また、同社は、2026年の国内パブリッククラウドプラットフォームの市場規模は、3兆7,586億円にまで拡大すると予測しました。今後も成長し続けるクラウドプラットフォーム市場にあわせ、各企業には対策が求められます。

※参考:国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表

※参考:IDC によると、2021 年の世界のパブリック クラウド サービスの収益は 29.0% 増加して 4,086 億ドルに達しました

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代表的なクラウドプラットフォームは3つ

クラウドプラットフォームとは、作業に必要なシステムがクラウド上に置かれたプラットフォームです。

代表的なクラウドプラットフォームには、Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloudの3つが挙げられます。また、近年は、Alibaba Cloudなどもシェアを伸ばしつつあります。

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Amazon Web Servicesの特徴

Amazon Web Services(AWS)は、世界三大プラットフォームの1つです。もともとAWSは、AmazonがECサービスを提供するために構築・運用されました。

2022年現在、AWSは世界190カ国以上で利用されており、提供されるサービスは多岐にわたります。サービスが開始されてから長期間経過しているため、使用法のノウハウや対応できるエンジニアも豊富です。また、AWSは国際的なセキュリティ基準の規格を多数取得し、各国のコンプライアンスにも対応しています。

主な機能

AWSの主な機能は以下のとおりです。

・データベースやストレージ機能

・システム開発環境の構築機能

・仮想サーバーの作成機能

・AI・機械学習機能

・動画や画像などのコンテンツ配信機能

AIや機械学習機能の一例として、ビッグデータの分析や自然言語処理、画像や動画からの情報抽出などが挙げられます。

料金

AWSは、初期費用なしの従量課金制を採用しています。利用状況に応じた料金を支払えばよいため、コストパフォーマンスが良好です。また、AWSではUSドルによるクレジットカード払いが基本です。

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Microsoft Azureの特徴

Microsoft Azure(Azure)も、世界三大プラットフォームの1つです。AzureはMicrosoft社が提供するプラットフォームであり、Windowsとの高い親和性が魅力です。Microsoftの製品を多く利用している企業にとって、Azureはぜひ検討したいサービスといえます。

Azureは、リージョン数の多さが強みです。リージョンとは、通信の中継地点となるデータセンターがある地域です。リージョン数が多いほど距離が近いデータセンターを選びやすくなり、データ遅延が発生しにくくなります。そのため、グローバルに展開する企業ほど、Azureを採用するメリットがあります。

主な機能

Azureの主な機能は以下のとおりです。

・セキュリティ機能

・大容量データ管理機能

・仮想ネットワークや仮想マシンの構築機能

・Microsoft 365 などMicrosoft製品との連携機能

・AI・機械学習機能

セキュリティ機能として、AIを活用した高度な検出機能が評価されています。

料金

Azureは、従量課金制を採用しています。クレジットカード払い、デビットカード、請求書払いなど、世界三大プラットフォームのなかでは、支払方法の選択肢が多めです。

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Google Cloudの特徴

Google Cloud(GCP)も、世界三大プラットフォームの1つです。GCP にはGoogleの自社サービスで培ったノウハウが活かされており、最先端技術に注目する企業におすすめのサービスといえます。GoogleカレンダーやGmailなど、GCPはGoogleが提供するサービスとの連携にも便利です。

また、GCPには検索エンジンサービスで培ったデータ解析技術が反映されています。経営判断にデータを重視したい企業にも、GCPがおすすめです。

主な機能

GCPの主な機能は以下のとおりです。

・データベースやストレージ機能

・アプリケーションを作成、実行、管理する機能

・ビッグデータの解析機能

・機械学習モデルの構築機能

・AI・機械学習機能

ビッグデータの解析には、解析スピードに定評のあるBigQueryが使われます。また、専門的な知識がなくても、Vertex AIというシステムを使えば、ノーコードで機械学習モデルを構築できます。

料金

GCPには、分単位の従量課金制が採用されています。細かいスパンで課金されるため、無駄を省ける料金体系といえます。自動で長期間割引が適用され、企業から申告する必要がありません。

GCPはクレジットカード払いと請求書払いに対応しています。ただし、請求書払いを選択する際は、GCPのパートナー企業をとおして契約を結ぶ必要があります。

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Alibaba Cloudの特徴

アリババ・グループが提供するAlibaba Cloudは、アジアを中心とした展開を考えている企業におすすめのクラウドプラットフォームです。プロダクトが豊富で、特にセキュリティ関連のプロダクトが充実しています。また、Alibaba Cloudは、サービスの名称がAWSと似ている点にも注目しましょう。AWSを取り扱った経験があれば、Alibaba Cloudも比較的理解しやすいと考えられます。

主な機能

Alibaba Cloudの主な機能は以下のとおりです。

・データベースやストレージ機能

・データベース間のリアルタイム同期機能

・データの移行・集約機能

・AI・機械学習機能

Alibaba Cloudでデータの移行・集約をする際は、Data Transmission Service(DTS)というシステムを使います。DTSはデータのリアルタイム同期に対応し、種類の異なるデータベース間でもデータを移行可能です。

料金

Alibaba Cloudは重量課金制を採用しており、業界内では比較的安価な傾向です。支払方法には、サブスクリプション、銀行振込、クレジットカードなどが挙げられます。

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IBM Cloudの特徴

IBM Cloudは、IBMが提供するクラウドプラットフォームです。IBM Cloudは強固なセキュリティ体制が強みであり、オンプレミス環境との併用が可能です。作業に応じてクラウドとオンプレミスを使い分けられるので、企業にとって効率のよい作業環境を構築しやすいでしょう。

主な機能

IBM Cloudの主な機能は以下のとおりです。

・データベースやストレージ機能

・Watsonによる音声や画像、テキストを認識する機能

・ライブストリーミング配信

・動画コンテンツの管理機能

・RPAによる単純作業の自動化

WatsonとはIBMが開発したAIです。Watsonはテキストを分析し、記載した人の性格や感情も導くことが可能です。また、RPAとはパソコンやクラウド上で機能するソフトウェアです。

料金

IBM Cloudは従量課金制を採用していますが、一部のサービスは無料で利用できます。業界内では比較的割安な料金であると、利用者から好評です。

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クラウドプラットフォームを選ぶ際のポイント

クラウドプラットフォームを選ぶ際のポイントを解説します。料金や利用したい機能の有無、通信環境やサポートなど幅広く比較しましょう。

料金

クラウドプラットフォームの利用料金は、ストレージの量、データ転送量などの利用状況に応じて決まります。また、年間割引などの特典が用意されているクラウドプラットフォームもあります。自社の状況にあわせ、プラットフォームごとにコストパフォーマンスを比較しましょう。

機械学習・AI

各クラウドプラットフォームは、機械学習やAIによるサービスを提供しています。プラットフォームごとに、サービスの得意分野やレベルは異なります。機械学習・AI関連サービスを利用する予定であれば、自社が求めるレベルに達しているかを確認することがポイントです。

専用線接続サービス

専用線接続サービスを利用すると、一般回線とは異なる帯域を使用するため、通信環境の安定が見込めます。サービスにより、帯域や専用線の接続用途は異なります。なお、専用線接続サービスを選択すると、大抵は費用が割高になる点を理解しておきましょう。

サポート

クラウドプラットフォームに問題が発生したときの対応についても、調べておく必要があります。スピーディに対応してくれるプラットフォームを選ぶと、業務への影響を抑えられるため安心です。

リージョン

接続するリージョンによって、提供されるサービスが異なる場合があります。利用したいサービスによっては、あえて遠くのリージョンへの接続も検討しましょう。リージョンごとの詳細なサービスは、各クラウドプラットフォームの公式サイトを確認してください。

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まとめ

クラウドプラットフォームを利用する企業が増えています。今回紹介した代表的なクラウドプラットフォームを中心として、自社にあうプラットフォームを選定しましょう。

KDDI まとめてオフィスでは、KDDIが長年培った高品質でセキュアな通信を軸に、お客さまの課題に対して最適なソリューションをワンストップでご用意します。

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