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サードプレイスとは?必要性やメリット、見つける方法などを紹介

サードプレイスとは?必要性やメリット、見つける方法などを紹介

2022年10月28日掲載(2023年11月06日更新)
※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。

サードプレイス

昨今のストレス社会のなかで、サードプレイスの必要性が注目されています。企業においても、サードプレイスの意味をよく理解し、従業員へサードプレイスを持つ働きかけをすることで、業務効率化やストレス軽減などのメリットが期待できます。この記事では、サードプレイスの意味や必要性、求められる要素などを解説します。メリットを自社で活かすためにも、是非参考にしてください。

目次

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サードプレイスとは

サードプレイスとは、家庭や職場などとは違う、居心地がよくリラックスできる場所のことです。義務や必要性に関わらず、自ら進んで行く場所で、人によってどのような場所が該当するかはさまざまです。例としては、同じ趣味の仲間と交流できるサークル、気の置けないメンバーで身体を動かせるスポーツクラブ、ひとりの時間をのんびり過ごせるカフェやバーなどがあります。

1932年にアメリカの社会学者レイ・オルデンバーグが最初に提唱したと言われており、特定の条件が存在します。

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ファーストプレイスやセカンドプレイスとの違い

生活に欠かせない場所として存在する家庭や職場は、ファーストプレイスやセカンドプレイスと呼ばれます。ファーストプレイスとは、第1の居場所である家庭のことを指します。帰宅してリラックスできるという人も多くいますが、反面、家族に対する義務や責任も存在します。

また、セカンドプレイスとは、自宅以外に長い時間を過ごす場所のことで、職場などが当てはまります。多くの人が与えられた業務や収益のために行動する場所なため、本来の自分を表現できないことも多いでしょう。

サードプレイスは、ファーストプレイスやセカンドプレイスと違い、自宅に帰る前に息抜きができる場所や、リフレッシュしてモチベーションを保つための場所です。義務的に向かう場所ではなく、自発的に向かい、ありのままの自分で過ごせる場所が該当します。

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サードプレイスの必要性

サードプレイスの必要性に注目が集まった理由として、アメリカの生活スタイルの変化があります。サードプレイスの発案者であるアメリカの社会学者レイ・オルデンバーグは、自動車依存型社会であるアメリカでは、多くの人が家庭と職場の往復する生活になっていることに気づきました。

そこで、ストレス社会を生き抜くために必要なのは、潤滑油となるサードプレイスであると考え、その存在定義について提唱しています。家庭と職場の往復になりがちなのは現代の日本でもいえることなので、サードプレイスの存在は必要と考えられます。人同士のつながりや、自宅や職場以外に居場所を求めている人は少なくないでしょう。

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サードプレイスに求められる要素の定義

発案者のオルデンバーグが著書の中で提唱するサードプレイスの定義によれば、サードプレイスには、以下のような要素が求められます。

  • 中立性
  • 社会的平等性の担保
  • 会話が存在する
  • 利便性が高い
  • 常連になれる
  • 目立たない
  • 遊び心がある
  • 感情を共有できる

サードプレイスの表現として、イギリスのパブやフランスのカフェなどが引き合いに出されることが多くあります。イギリスのパブやフランスのカフェなどは、ゆとりのあるゆったりとした時間が流れ、なおかつ活気があります。サードプレイスの要素があり、コミュニティの場所としても相応しい場所と言えます。

企業がサードプレイスを導入する場合は、「個人がリラックスできる」「コミュニケーションが活発に行われる」「気楽に情報を共有できる」「平等な立場で利用できる」などの要素を重視すると良いでしょう。

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日本人はサードプレイスを持ちにくい環境にある

多くの人がサードプレイスを持っているヨーロッパでは、サードプレイスを持たない人は「面白みのない人」などと表現されるため、サードプレイスの必要性が重要視されていますが、日本では逆に「勤勉」「まじめ」など前向きに捉えられる傾向にあります。そのため、日本人の中ではむしろ、サードプレイスを持たない風潮の方が根強くなっている状況です。

また、カフェやパブなどの単価が安いヨーロッパとは違い、サードプレイスとして通う場所の単価が高く、通うには金銭的負担が大きくなることもサードプレイスを持ちにくい原因として挙げられます。

さらに、都市開発が進み、馴染みの古い店が閉店したり、取り壊しになってしまったりすることでサードプレイスを失ったというケースもあります。

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日本人に向いている2種類のサードプレイス

日本人にとって、ヨーロッパやアメリカなどと同じようにサードプレイスを持つのではなく、日本の社会にあわせてサードプレイスを見つけることが重要です。

以下では、日本人に向いているサードプレイスの具体例について、2種類紹介します。

マイプレイス型サードプレイス

マイプレイス型サードプレイスとは、他人を気にせずマイペースに過ごせる場所のことです。自分に合うマイプレイス型サードプレイスを見つけることで、ストレス解消とリラックス効果が期待できます。一人でも利用しやすい、安価で気軽に入れるカフェなどが挙げられます。

ただし、マイプレイス型サードプレイスでは、一人の時間を他人に邪魔されずにゆっくり過ごすことが重要視されるため、本来のサードプレイスに求められる「交流」の要素はありません。企業に導入する例としては、サテライトオフィス・シェアオフィスなどが挙げられます。

交流型サードプレイス

交流型サードプレイスとは、交流の場として設計された、誰でも気軽に参加しやすい場所のことです。他人と関わることで新たな発見や癒しが得られ、自分を高めることにもつながります。特に日本人は自然発生的コミュニティが苦手な傾向にあるため、交流型サードプレイスは、知人やお店のスタッフの紹介で他人との交流の場を持つことが多い傾向にあります。

企業に導入する場合は、従業員同士の交流を促す場所を作ることが重要です。例としては、社内カフェの設置や社員食堂のバー利用などが挙げられます。

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今注目されるサードプレイスオフィスとは

サードプレイスオフィスとは、プライベート空間である自宅や働く場所である職場とは異なり、居心地よく集中して仕事に取り組める疑似オフィスのことを指します。仕事もできるカフェやコワーキングスペースなどがあります。

自宅とも職場とも違う場所で、快適に過ごしながら作業や仕事ができることで、生産性の向上やストレス軽減が期待できます。

日本社会においても、リモートワークの推進により自宅とオフィスの行き来すらもなくなったことで、サードプレイスの必要性とともにサードプレイスオフィスも注目されるようになっています。

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サードプレイスオフィスを持つメリット

サードプレイスオフィスを持つことは、個人にとってはもちろん、企業においてもメリットがあります。サードプレイスオフィスは、職場での過度な緊張などから解放され、従業員がリフレッシュし新たなやる気を生む場所になります。さらに、リラックスできる環境で仕事ができれば、ストレス軽減にもつながります。

また、企業内にサードプレイスオフィスとなる場所を導入すれば、従業員同士の交流を促進できます。部署間の交流が盛んになったり、新たな人間関係の構築による新鮮さを感じられたりと、良い変化につながるでしょう。サードプレイスオフィスを取り入れている企業として、アピールポイントにもなります。

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企業に取り入れられるサードプレイスオフィスの例

企業に導入することでさまざまなメリットが得られるサードプレイスオフィスについて、以下のような例があります。是非参考にしてください。

社内カフェ

昨今、社内にサードプレイスとしてカフェスペースを設置する企業が増えています。社内カフェは、従業員がリラックスした環境で仕事をできるだけでなく、一人や同僚などとのリフレッシュの場としても利用可能です。また、他部署との情報交換など、コミュニティ形成の場としても活用できます。

社内カフェの設置では、用途を限定せずに自由に使えるスペースにするなど、従来の従業員食堂や休憩室と混同してしまわないよう注意する必要があります。

食堂などを利用した社内バー

社内に社員専用バーなどを取り入れると、就業時間中などに使用できずコストがかさんでしまいます。そのため、既存の社員食堂などを利用して終業後限定で社内バーを設置する企業もあります。

お酒を飲みながらリラックスした状態で交流を深められるため、従業員の結束を強める効果が期待できます。社内バーを設置した後は、缶チューハイや缶ビールなど気軽に飲めるものを用意し、徐々に種類を増やしたり、イベントを開催したりするなど、利用者数を少しずつ増やす取り組みをするのもポイントです。

お酒が飲めない人でも利用できる社内娯楽施設

社内バーなどは、お酒の飲めない人にとって利用が難しいため、どんな人でも利用できるダーツやビリヤードなどを楽しめる娯楽施設をサードプレイスとして社内に設置するのもおすすめです。

難易度の高いものではなく、誰でも簡単に楽しめる娯楽施設にすることが重要です。実際にある事例として、ミニゴルフ、ゲームやパズルを楽しめるスペース、ロッククライミングウォールなどを設置している企業もあります。

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まとめ

日本においてもストレス社会を生き抜くための工夫が重要視されている中、サードプレイスやサードプレイスオフィスを持つことは、ストレス軽減にも役立つ有効的な手段です。しかし、企業からの働きかけで従業員にサードプレイスを持ってもらうことは簡単ではありません。そこで、福利厚生の一環として企業がサードプレイスオフィスとなる場所を提供することが注目されています。

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