「一人で集中して作業」「複数人でアイデア出し」など活動に合わせた什器選び
1〜2年先の近い将来は企業ごとに成果が出せる"活動"にフォーカスした、個別のオフィスづくりが必要になると別コラムで紹介をしました。
今回はよりイメージがしやすくなるように、代表的な活動内容の紹介とその活動を実現するためのオフィス什器やレイアウト例についてご紹介します。
オフィス内での活動にはいくつかの種類があります。それらの分類にはさまざまな切り分けがありますが、ここでは「作業」「コミュニケーション」「休憩」の3つに分類します。
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「作業」の空間とそれに適した什器
1つ目は「作業」です。
作業には、完全に一人で集中して行う作業もあれば、プロジェクトのメンバーなどとちょっとした会話や確認をはさみつつ行う作業もあります。
一人で完全に集中して行う作業には、個室や半個室として独立したブースなどが適しています。
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一方で、会話をはさみつつ行う作業には、カフェのようなオープンスペースを設置するのも一案です。
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「コミュニケーション」の空間とそれに適した什器
コミュニケーションは、目的・相手・オンラインか否かで細かく分かれていきます。
目的にはアイデア創発や情報共有、相談、商談などが考えられます。相手は社内なのか社外なのか、1対1なのか複数人なのかで細分化が可能です。最後が、オンラインで行うのかオフラインで行うのかです。
これらの掛け合わせによって、どんなスペースが必要なのかが決まってきます。
情報共有✕社内(複数人)
情報共有が目的で、社内のメンバー複数人で使うオフラインのスペースとしては、設置したモニターを囲むソファのような席などが考えられます。
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相談✕社内(1on1)
社内メンバー同士のカジュアルな相談や、ちょっとした打ち合わせにはブース席という選択肢があります。
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アイデア創発✕社内(複数人)
複数人で話しながら、新しいアイデアを考えたりする場合は、リラックスできる空間にホワイトボードを組み合わせるレイアウトがあります。
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商談✕社外(複数人)
商談が活動として重要である場合は、ショールームとワークスペースを隣接させて、ショールームで製品を見た後に、そのまま商談を行うレイアウトを取り入れるパターンもあります。写真はイトーキ社の例です。ほかにもお客さまと一緒に食事ができる社員食堂を設けている例などもあります。
オンライン
オンライン会議の快適性についても課題になっている企業が多くあります。周りの声が相手に聞こえてしまう、自分の声が周りの迷惑になってしまう、背景に人が写り込んでしまうなどが主な課題です。快適性を高めるためのオンライン専用ブースを導入するという方法があります。
「休憩」の空間とそれに適した什器
休憩と言えば、以前は食事も取れるようにテーブルと椅子が置いてあるフリースペースを作ることが主流でしたが、現在は多様化しています。
実際、社員が休憩にトイレの個室を使っている(中で携帯を触っている)ため、個室の回転率が下がって困っているという声もあります。
そういった一人で休憩したいというニーズまで考えると、フリースペース以外に、集中スペースとも兼用できる個別に区切られたスペースを作ったり、仮眠室を作るケースも考えられます。
一部の変更から仮説を立て取り組んでいく
今回は、活動と什器をセットで紹介しましたが、別コラムでも書いたとおり、個社ごとの最適なオフィスは100社100様です。
すべては、自社で成果を上げている重要な「活動」を特定し、仮説をもとに取り組んでいかなければなりません。そして、一番難しいのが社員のマインドセットを変えることです。
仮説を立て、オフィスの一部を変更し、社員にスペース設置の目的と利用方法をアナウンスし、実際に使ってもらいながらアンケートなどによって効果測定を行い、最適なオフィスのあり方を一緒に探していきましょう。
KDDI まとめてオフィスなら、仮説を立てる段階でも、什器を考える段階でも、発注の段階でも、サポートが可能です。まずはお気軽にご相談ください。
※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。