スマートデバイスを活用するメリットとは?ビジネスでの活用事例や今後の課題を解説
スマートデバイスが普及しつつある昨今において、ビジネスのさらなる効率化が注目を集めています。これから先、スマートデバイスの導入を検討する企業は、どのようにビジネスで活用できるのでしょうか。本記事はスマートデバイスの活用を検討している担当者に向け、スマートデバイスの機能やメリット・デメリット、活用事例などを解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
スマートフォン、パソコン、タブレットの導入なら、KDDI まとめてオフィスにおまかせください
スマートデバイスとは
スマートデバイス(Smart Device)とは、高度なコンピュータ機能と有線・無線によるネットワーク接続機能が内蔵されている電子機器の総称です。スマートデバイスに厳密な定義はありませんが、一般的にパソコン(PC)のような従来のコンピュータ製品は、スマートデバイスに含まれません。
一方で、スマートフォンやタブレット端末、スマート家電、スマートウォッチなどは、スマートデバイスです。あらゆる用途に使用でき、コンピュータが超小型化・高性能化した多機能な情報処理端末が、スマートデバイスの特徴です。
スマートデバイスの種類
スマートデバイスには、スマートフォン・タブレット端末の他にも色々な種類があります。代表的なスマートデバイスは、スマートウォッチとスマート家電、スマートグラス、スマートカードです。
ここではこの4種が有する機能や特徴を説明します。
スマートウォッチ
スマートウォッチとは、腕時計やリストバンドのようなデザインをしている、タッチスクリーンとCPUが内蔵された電子機器です。スマートフォンとBluetoothなどを用いて連携させることで、メールやLINEなどの通知を受けることができます。また、ヘルスケアや電子マネーでの支払い、位置情報の確認、音楽の再生などの機能をもつ機種もあります。
スマート家電
スマート家電とは、インターネットとつなげてスマートフォンやタブレットなどの端末と連携できる家電製品です。例えば、スマートフォンに専用のアプリケーションをインストールすれば、タイマーやスケジュールなどを設定することができます。その他、外出先からの操作や家電の状況確認が可能です。
スマートグラス
スマートグラスとは、メガネのような形状をしており、目の周辺に装着して使用するウェアラブルデバイスの1つで、実際に見ている光景に情報を付加し、重ねて表示することができるディスプレイです。動画視聴や遠隔地との情報の送受信といったさまざまな機能を使用することができ、ハンズフリーで情報を確認したり操作したりすることができるのが特徴です。
例えば、AR機能を搭載したスマートグラスなら、移動中に手を止めずに地図の確認が可能です。
スマートカード
スマートカードとは、ICチップが埋め込まれた高機能なカードで、「ICカード」や「チップカード」ともいわれます。暗号化に対応しているものもあるため、磁気ストライプカードと比べてもセキュリティ面で安全性が高いとされています。また、一般的に数KBから1MBほどのデータを記録できるため、識別番号やその他に様々な情報を記録・送受信することができます。
オフィスでの活用としては、入退室管理や、PCのログイン認証に利用するなど、セキュリティ強化に使われています。
スマートデバイスを活用するメリット
スマートデバイスにはどのようなメリットがあるのでしょうか。スマートデバイスを活用する代表的なメリットを解説します。
1台で完結する多機能性
スマートフォンをはじめとするスマートデバイスでは、1つの端末で多くのことをこなせます。以前なら、複数の製品を使用しなければ実現できなかったようなさまざまな業務を、1台で完結できる点がメリットです。
例えば、スマートフォンであれば、従来の電話機能に加え、メモ帳、カメラといった機能や、さらにクラウドサービスを利用することで、社用メールの送受信も可能になります。
利便性の向上・業務の効率化
IoTの普及により、使用する機器をインターネットにつなぐことで、随時データ収集でき、ビッグデータの構築が今までよりも容易にできるようになりました。例えば、収集したデータを活用して顧客の情報を分析することで、潜在ニーズを洗い出したりすることも可能です。
業務での身近な活用方法としては、スマートフォンやタブレット端末とクラウドサービスを利用することで、社内資料の確認や社用メールの送受信も可能となります。それにより、出張や外出での移動時間も有効活用することで、業務の効率化につながります。
スマートデバイスを活用するデメリット
スマートデバイスにはメリットだけでなく、デメリットもあります。代表的なデメリットを解説します。
プライバシー保護の問題
スマートデバイスの使用には、位置情報や購入情報など、さまざまな個人情報を取り扱っています。取得された情報は、マーケティングや営業などで活用することができます。このように、分析や業務の効率化に役立つ反面、取得した情報の利用方法によってはブライバシーの侵害と受け取られる可能性があります。
したがって、業務でスマートデバイスを使用する際には、プライバシーへの配慮が必要です。
セキュリティリスクの問題
スマートデバイスの利用にあたり心配なのがハッキングです。全てを一元管理できるスマート化は便利である一方、管理者権限をハッキングされるとそのまま全ての機能を乗っ取られてしまうので非常に危険です。
これは、個人情報の漏えいにもつながります。
スマートデバイスを利用する際には、こういったセキュリティリスクがあるということを認識し、対策をたてることが必要です。
スマートデバイスの選び方
スマートデバイスを選ぶ際には、まず導入の目的を明確にしましょう。業務用途によって、スマートフォンやタブレット端末など、適したデバイスを決めることがポイントです。例えば営業職でスマートデバイスを使用する際には、チームでスケジュールや顧客情報など共有できる機能があると便利です。
また、工事現場では防塵・防水・耐衝撃機能にも着目してデバイスを選ぶとよいでしょう。デバイスが決まったら、コストやサポート体制などをチェックし、比較検討しておきましょう。
スマートデバイスの活用事例
スマートデバイスは、具体的に企業でどのように活用されているのでしょうか。2つの活用事例をみていきましょう。
高度なセキュリティで、理想のリモートワークを実現|株式会社We will
株式会社We willは、スマートデバイスの活用と高度なセキュリティの確保を両立させ、理想のリモートワークを実現した企業の1つです。auスマートフォンとLTE対応PCを従業員全員に貸与し、「Cisco Umbrella」を導入したことで、従業員が時間や場所に縛られずに働けるようになりました。
また、意識しなくても安全が担保される仕組みを考案したことで、セキュリティに不安のある自宅Wi-Fiの利用や、外出先でフリーWi-Fiにつながる心配がなくなりました。セキュリティへの不安を意識せず、安心して仕事に集中できるようになり、各従業員が自分らしく、高い生産性を発揮できる働き方を実現しています。
ゼロトラストの高度なセキュリティを、パスワードレスで実現|株式会社ストラテジックキャピタル
株式会社ストラテジックキャピタルは、ゼロトラストモデルの高度なセキュリティを実現し、パスワードレスによる快適な運用環境を実現した事例の1つです。
例えば、auスマートフォンを全従業員に貸与し、会社支給のデバイスでないとネットワークにアクセスできない環境を構築しました。結果として、自宅のWi-Fiでも、スマートフォンのテザリングでも、安心してネットワークにアクセスできるようになりました。
また「Cisco Umbrella」を導入し、社内でも社外でも統一されたセキュリティポリシーを適用できるゼロトラストを実現しました。さらにパスワードレス化も実現し、業務スピードも向上したことで、セキュリティと利便性の両立を実現しています。
スマートデバイスの今後の課題
スマートデバイスが今後、さらに便利に進化するためには、解決すべき課題があります。例えばデータ消失やシステム障害のリスクは、スマートデバイスが抱えている課題といえるでしょう。
例えば、機器の破損があった場合、データが取り出せなくなるため、バックアップを忘れずにおこなうことが必要です。また、システム障害に備えて冗長化を検討することも大切です。
これらの課題を解決していくことで、今後もさらにスマートデバイスの普及は進んでいくでしょう。
まとめ
スマートデバイスとは、高度なコンピュータ機能と有線・無線によるネットワーク接続機能が内蔵されている電子機器の総称です。
KDDI まとめてオフィスは、スマートデバイスのもつあらゆる課題に対し、最適なソリューションをワンストップで提供します。例えばセキュリティ対策を重視しつつ、スマートフォン・PCなどのデバイスと、クラウド・セキュリティなどのITソリューションで社内のデバイスを一括管理します。
また、オフィスに必要なあらゆるサービスや商品を提供し、課題解決に最適なソリューションをワンストップで用意します。充実した専用サポートデスクが用意されており、複数契約で料金も安く、安心をしっかり提供します。
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