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社内ネットワークに外部から接続する方法|発生するリスクやセキュリティを高める方法も解説

社内ネットワークに外部から接続する方法|発生するリスクやセキュリティを高める方法も解説

2023年01月12日掲載(2023年11月01日更新)
※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。

社内 ネットワーク 外部 接続

自社の従業員が外部から社内ネットワークにアクセスして業務を行う際には、外部から安全にアクセスできる環境を構築する必要があります。この記事では、社内ネットワークの仕組みや構築手順、社内ネットワークに外部からアクセスする際の方法などを解説します。あわせて、外部接続のためのリモートアクセスツールも紹介するため、ぜひ参考にしてください。

目次

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社内ネットワークとは

社内ネットワークとは、社内のパソコンやサーバー、プリンターなどといった複数の機器を相互に接続するためのネットワークのことです。社内ネットワークを構築することにより、スムーズに従業員間でのデータ共有が行える、セキュアな接続ができるといったメリットがあります。

社内ネットワークには種類がありますが、一般的にはどの場合であってもファイアウォールなどのセキュリティ機器が保護されています。

社内ネットワークの仕組み

社内ネットワークは、メールサーバーや業務用サーバーを通して、オフィス機器が相互に接続可能なネットワークです

社内ネットワークにも種類があり、大きく「LAN」と「WAN」の2種類に分けられます。LANは同ビル内などの狭いエリアで完結するネットワークで、WANは離れた支社間などもつなぐ広いエリアのネットワークを指します。

社内ネットワークの構築手順

社内ネットワークの構築はどのように行えばよいのでしょうか。ここでは、社内ネットワークの構築手順を解説します。

1.現状を把握する

まずは、自社の現状を把握しましょう。すでに社内ネットワークがある場合には、自社の社内ネットワークが現在どうなっているのかを調査して、課題を洗い出すことが大切です。

具体的には、構成・拠点数・規格・問題点などを調査します。調査の時点で抜け漏れがあると、社内ネットワークを再度構築したとしても、問題点が改善されない可能性が高いです。そのため、慎重に現状を把握することや、現場の声を確認しておくことなどが重要です。

2.社内ネットワークの設計を行う

現状把握の結果をもとにして、ネットワークの設計を行いましょう。社内ネットワークは前述したように2種類あり、自社の規模やデバイスなどによって選ぶべき種類は変わります。

また、外部接続が必要な場合には、適切なセキュリティ対策が必要です。シンプルな設計を目指すこともポイントです。シンプルな構成の場合、障害が起こっても影響範囲がわかりやすく対応がスムーズに行えるため、できるだけシンプルな設計を目指しましょう。

3.運用ルールの設定

社内ネットワークの設計と構築が完了したら、運用ルールの設定を行いましょう。たとえば、障害の対応マニュアルを整備する、システムや機器の管理責任者を設定するなどです。これにより、トラブルが起こった場合にもスムーズに対応できるようになります。また、担当者が異動や退職した場合にも、マニュアルやルールを設定しておくことで引継ぎが円滑に進むでしょう。

ネットワーク設計のノウハウがない場合には、ネットワーク設計サポートを行う企業に相談するのもよい方法です。

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社内ネットワークに外部から接続する方法

社内ネットワークに外部から接続する方法は大きく分けて2つです。ここでは、それぞれの接続方法について解説します。

VPNを利用する

VPNとは「Virtual Private Network」の頭文字を取った言葉で、日本語に訳すと「仮想プライベートネットワーク」となります。インターネット回線を使用しますが、仮想的なネットワークを作成することにより特定の人だけが利用できるようになるため、社内外でのデータ共有が可能です。

また、通信を暗号化することでネットワーク内に侵入されたとしても情報漏えいのリスクが下がるため、セキュリティ面でも優れています。

リモートアクセスサービスを利用する

リモートアクセスサービスとは、外部から社内ネットワークにアクセスするための機能を搭載したソフトやツールなど提供するサービスを指します。自宅や外出先からでも社内のパソコン(PC)に接続して操作ができるため、リモートワークなどの幅広いワークスタイルに対応しやすくなります。

リモートアクセスサービスは、ソフトウェアをPCにインストールしたり、専用サーバーを設置したりといった方法で利用でき、比較的簡単に導入できる点もメリットです。

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社内のネットワークに外部から接続する際のリスク・注意点

自社の従業員が社内ネットワークにアクセスできるようにすることで、リモートワークなどに対応しやすいなどのメリットがあります。しかし、外部から接続する際には、リスクや注意したいポイントもあるため、しっかりとリスクを把握することが重要です。外部からの接続には主に以下のようなリスクがあります。

・情報漏えい
・データ改ざん
・なりすまし

セキュリティ面のリスクを把握し、対策を検討しておくことが大切です。

まずはKDDI まとめてオフィスにご相談ください

社内ネットワークのセキュリティを高める方法

セキュリティリスクを回避するためには、社内ネットワークのセキュリティを強化することが重要です。ここでは、セキュリティリスクの回避方法を解説します。

社内でガイドラインを作成する

まずは、社内でガイドラインを作成しましょう。社内ネットワークの利用や外部からの接続に関するガイドラインを作成して、従業員に周知していくことが大切です。

たとえば、業務中にプライベートデバイスの使用を控える、社外からインターネットにアクセスする際にも社内ネットワークを利用するなど、安全に社内ネットワークや外部接続が行えるルール作りをします。また、研修を行って情報リテラシーを向上させることもよい方法です。

パスワード変更を定期的に行う

ログイン情報の管理を徹底することも大切です。ログイン時にはIDやパスワードを設定しているケースがほとんどでしょう。しかし、ログイン情報が盗まれる可能性もあるため注意が必要です。

IDやパスワードはわかりやすいものを避ける、定期的に変更するなどの対応を取りましょう。定期的にパスワードを変更することで、万が一不正アクセスがあったとしても被害を最小限にできます。

セキュリティ体制を構築する

セキュリティ体制を構築して、トラブルがあった場合にスムーズに対処できるようにすることも大切です。社内ネットワークの接続に関する管理者や責任者を配置しておくとよいでしょう。外部からアクセスする際には、責任者に許可を取るようにします。

また、不正アクセスなどをすぐに発見できるように、監視体制を構築しましょう。ネットワークセキュリティには知識やノウハウが必要となるため、ネットワークセキュリティ関連の企業に相談することもおすすめです。

ネットワークのセキュリティについて、お気軽にご相談ください

社内ネットワークに外部接続するためのリモートアクセスツール

社内ネットワークに外部接続するためには、リモートアクセスツールを使うという方法もあります。KDDI まとめてオフィスは、KDDIが培ったセキュアな通信を軸として、デバイスとITソリューションで顧客が抱える課題を解決に導きます。KDDI まとめてオフィスでは、リモートアクセスツールの提供も行っています。

KDDI Wide Area Virtual Switch 2

テレワーク先からはもちろん、複数拠点からのアクセスやインターネット接続時のセキュリティまで、KDDIの提供するほかサービスとの組み合わせにより、ハイブリットワークに適した高品質かつセキュアな環境を実現するネットワークサービスです。「一時的に帯域を拡張したい」「重要な通信がほか通信に影響を受けないように帯域制御したい」など、あらゆるニーズに対応し、仮想ネットワークやVPNをより快適にご利用いただけます。

CPA(Closed Packet Access)

「CPA」とは、スマートフォンやタブレットなどの多様なデバイスを利用して、外出先からイントラネットアクセスを可能とするリモートアクセスサービスです。

アクセスポイントと事業所間の固定系ネットワーク接続となっており、高セキュリティレベルでの通信環境が整います。また、パケット課金制となっており、送受信したデータ量に応じて課金されるため、接続時間を気にせずに使用できます。

KDDI Flex Remote Access

「KDDI Flex Remote Access」とは、場所を問わずさまざまなデバイスから社内ネットワークに接続できるサービスです。

1つのIDで安全にリモートアクセスが可能となっており、利便性の高さが魅力です。また、デバイス認証やワンタイムパスワードによって、セキュリティ強化が実現できるため、安全なアクセス環境を構築できます。認証設備の準備も不要と、導入もしやすくなっています。

まずはKDDI まとめてオフィスにご相談ください

まとめ

社内ネットワークを外部から接続する場合、不正アクセスなどのリスクがあります。そのため、外部から接続できる環境を構築する際は、セキュリティレベルを高める工夫が必要です。社内のガイドライン策定や、セキュリティガバナンスの見直し・体制整備も重要ですが、自社のセキュリティポリシーに適した、安全に外部接続できるネットワーク環境を導入することが最善です。

KDDI まとめてオフィスでは、テレワークの受け皿となるスマートフォン・タブレット・PCなどのデバイスはもちろん、拡張性と統合性に優れた柔軟なネットワーク、オフィスの外からも各種デバイスで社内環境にセキュアにアクセスできる環境の構築、日ごろの業務の効率化やコミュニケーション活性化に寄与するクラウドサービスなど、豊富なラインアップをワンストップでご提供しています。より快適で、安全なビジネス環境をお求めなら、ぜひお気軽にKDDI まとめてオフィスにお問い合わせください。

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