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通信速度が遅くて仕事の効率が低下。その原因はオンライン会議の増加やデジタル化によるツール導入だった?

通信速度が遅くて仕事の効率が低下。その原因はオンライン会議の増加やデジタル化によるツール導入だった?

2023年10月04日掲載(2023年11月06日更新)
※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。

通信速度が遅くて仕事の効率が低下。その原因はオンライン会議の増加やデジタル化によるツール導入だった?

新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことも影響し、街には賑わいが戻りコロナ禍以前の姿を取り戻してきました。そんな中で、働き方はコロナ禍以前と比較すると多様性が増しています。テレワークが定着し変わらず出社が少ない企業、出社とテレワークを併用するハイブリッドワークの企業、出社が増えた企業と様々です。

ハイブリッドワークや出社が増えたことで、話題に上ることが増えたのが社内の「通信環境悪化」の問題です。本コラムでは、なぜ今、通信環境悪化の声が上がるのか紐解いていきます。

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コロナ禍を機にトラフィックは急伸

ネットワークやルーターなどのネットワーク機器を変更したわけでもないのに、オンライン会議で音が飛び飛びになったり、画像が固まったり、他にもファイルのアップロードやダウンロードに時間がかかるなどのように、通信環境が悪い場合は、トラフィック量(ダウンロード、アップロード)の増加が要因の一つとして考えられます。

総務省が2023年2月に発表した調査結果によると、ブロードバンドサービス契約者別の月間平均ダウンロードトラフィックは図のように右肩上がりで伸び続けています。

固定系ブロードバンドサービス契約者のトラフィック(A1)の推移

特に注目すべきポイントは、コロナ禍による1回目の緊急事態宣言が発出された2020年5月で、2019年11月と比較してトラフィック量が約1.5倍になっていることです。

また、2020年5月以降もコロナ禍以前と比べると急勾配でトラフィックは伸びており、2019年11月と2022年11月では2倍以上になっています。このことから、今後もトラフィックは伸びていく可能性が高いと言えます。

トラフィック急伸にはオンライン会議やデジタルツールの普及が影響?

なぜコロナ禍のタイミングでトラフィックが急増したのでしょうか。その要因の一つとして、コロナ禍に対応するために、多くの企業がデジタルツールを導入したことが考えられます。

デジタルツールとは、今や業務になくてはならないものとなった、Microsoft TeamsやSlackなどのチャットツール、Zoomをはじめとしたオンライン会議ツール、Microsoft 365などの業務ツール、経費精算や勤怠管理などの各種クラウドサービスなどです。

テレワークやペーパーレス化により、チャットツールでやり取りするファイル量は増えましたし、オンライン会議ツールは映像付きで会議をした場合、数時間程度でも数GBの通信量を必要とします。Microsoft 365のなどの業務ツールは1ユーザーあたりのセッション*数が多くなるツールです。

つまり、コロナ禍をきっかけに業務のデジタル化が急速に進み、結果として、契約者あたりのトラフィックも急増しているのです。

*セッション・・・通信開始から終了まで

通信環境改善のためにはネットワークやネットワーク機器の見直しが必要に

しかし、デジタル化の推進と「通信環境の悪化」の声が上がるまでにタイムラグを感じた方もいるかも知れません。そこには出社人数が関係しています。

テレワークなどで出社している人数が少なかったことで、使用するネットワークが分散していた(テレワーク勤務者が自宅の通信環境を使用していた)のが、ハイブリッドワークなどに変わり出社人数が増えたことで、みんなが社内ネットワークを利用するようになり、既存のネットワークで捌ききれなくなってしまったのです。

デジタルツールの導入に合わせて、ネットワークやネットワーク機器の見直しなどを行っていない場合は、デジタルツールが浸透しさらに利用が増え、出社人数も増えていくと、今後も通信環境が悪化し続けることとなります。

通信環境は、ネットワークや帯域、ルーターなどの機器、デバイスなど複数の要因で決まります。見直しの際には、ネットワークからデバイスまで一貫してご提案が可能なKDDI まとめてオフィスにご相談ください。

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