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050の電話番号はどこから?050の特徴や利用方法・料金を解説

050の電話番号はどこから?050の特徴や利用方法・料金を解説

2023年11月30日掲載(2024年11月19日更新)
※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。

050の電話番号はどこから?050の特徴や利用方法・料金を解説

スマートフォン(スマホ)に「050」からはじまる電話番号から着信があると、普段あまり見かけないこともあり、どこからの電話なのか気になる方もいるでしょう。

050の電話番号は基本的に誰でも取得できるため、個人が携帯用の電話番号として利用するケースもあれば、企業や公的機関が利用するケースもあります。

当記事では、050の電話番号がどこからかかってくるものなのかという点にくわえて、050を利用するメリット・デメリットや利用方法・料金について解説します。

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1. 「050」からはじまる電話番号はどこから?

050からはじまる電話番号から着信があり、どこからかかってきたのか不安に感じている方もいるのではないでしょうか。050からはじまる電話番号は、決して怪しい電話番号ではありません。企業や公的機関など誰もが使用できる電話番号です。

1-1. そもそも050の電話番号とは

050の電話番号とは、インターネット回線を利用した「IP電話」に使用される11桁の電話番号です。IP電話は2002年から開始された通話サービスで、導入するのに特別な工事は必要ありません。Webブラウザやスマホ用アプリケーションから手軽に利用できます。

従来の固定電話とは異なり、インターネット回線を利用しているため、テレビ電話も可能です。IP電話は、固定電話でも携帯電話でも利用できます。

1-2. 050の電話番号は市外局番ではない

050の電話番号は市外局番ではない

電話番号のはじめ3桁は、市外局番であることが一般的です。しかし、050の電話番号は、080や090の携帯電話番号や地域ごとに割り当てられている市外局番ではありません。050の電話番号は、インターネット回線が使用できる環境下なら、誰でもかんたんに取得できます。

IP電話の電話番号は全国共通のため、発信エリアや都道府県を特定することは難しいです。身に覚えのない050の電話番号から着信があった場合は「電話番号検索」や「電話帳ナビ」といったWebサイトで特定できるケースもあります。

2. 「050」電話番号を利用するメリット

050からはじまる電話番号は、ビジネスシーンでの利用が増加中です。

年度 050番号の使用数
令和3年度末 943万番号
令和2年度末 902万番号
平成28年度末 857万番号

(出典:総務省「電気通信番号に関する使用状況の公表(令和3年度)」/https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban06_02000097.html

近年、目にする機会が増えた050電話番号には多くのメリットがあります。「050」電話番号を利用するメリットは、以下のとおりです。

2-1. 低コストで利用できる

050からはじまる電話番号は、既存のインターネット回線を利用できるため※1電話回線の開通工事が不要です。さらに、個人利用のスマホに通話アプリをインストールすれば050を使用でき※2、業務用携帯の導入コストもかかりません。

また、初期費用だけでなく、月額使用料など維持費用のコスト削減も可能です。同じ事業者が提供する050電話番号同士(同一法人)の通話であれば、無料で行なえます。支店間・事業所間などで050の電話番号を使用すれば、通話料はかかりません。さらに、同じ事業者が提供するIP電話同士であれば、同一法人以外であっても通話料が無料になるという場合もあります。最近は、格安スマホにも050が導入されており、ビジネスシーンでも使われるケースがでてきました。

  • ※1 050番号を提供する事業者により、利用可能なインターネット回線が異なる場合があります。既存のインターネット回線で利用が可能かについては、検討中の事業者のサイトから直接お問い合わせください。
  • ※2 050番号を提供する事業者により、利用可能な端末が指定される場合があります。個人利用しているスマホでの利用を希望する場合は、検討中の事業者のサイトから直接お問い合わせください。

2-2. かんたんに海外へ通話できる

050の電話番号は、従来のアナログ回線を使った固定電話と異なり、距離や時間帯による通話料の加算がありません。インターネット回線を利用しているため、国際電話番号にかかる通話コストも抑えられます。海外に拠点を持つ企業や海外在住の知人がいる方など、遠距離通話の利用が多い方にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。

2-3. 場所が変わっても電話番号は変わらない

場所が変わっても電話番号は変わらない

050の電話番号なら日本全国どこへ移転しても、既存の同じ電話番号を使い続けることが可能です。引っ越しや事務所移転があっても、電話回線を引き直す必要がなく、手間やコストを大幅に削減できます。

IP電話は、出先や出張先でもパソコン(PC)やスマホを使って通話できます。電話の取り次ぎや折り返しなどの業務の手間がかかりません。また、専用の電話機や回線が不要なため、社員が所有するスマホをビジネスフォンとして使用できます。近年、広がりつつあるリモートワークに対応できる点もメリットの1つです。

3. 「050」電話番号を利用するデメリット

固定電話よりも低コストで利用できる便利な050電話番号ですが、認知度が低いため不審に思われる方も少なくありません。

以下では、050電話番号を導入する前に知っておきたいデメリットを紹介します。

3-1. 通話品質が不安定になる

IP電話はインターネット回線を使用しているため、通話品質は通信環境や利用者の宅内環境に大きく影響されます。Wi-Fiのスペックやインターネット回線の混雑状況などによっては、音声が途切れたり話の内容が聞き取れなかったりすることも考えられるでしょう。しかし、インターネット回線の通信速度を上げるなど原因を取り除くことで、ある程度の通話品質は確保されます。

基本的に、固定電話よりも通話品質は若干落ちるものと考えておきましょう。可能であれば、契約する前に試してみて、自社が求める通話品質を保てているかを確認しておくと安心です。

3-2. 「0120」「110・119」にかけられない

050からはじまる電話番号からは「0120(フリーダイヤル)」や「110番・119番(緊急電話番号)」にはかけられません。緊急通報を発信するには、原則として発信者の位置情報を通知する機能が必要です。しかし、IP電話は発信者の位置を把握できないため、緊急電話にかけられません。万が一のときに備えて、最寄りの警察署や消防署の電話番号をひかえておきましょう。

フリーダイヤルに関しては、電話番号によっては通話料金が発生したり、そもそも発信すらできなかったりするケースもあります。

3-3. 迷惑電話・セールス電話だと思われやすい

050からはじまる電話番号は、手続きや設定がかんたんで導入コストがかからない分、詐欺電話や勧誘電話、セールス電話などの迷惑電話に使われやすい傾向があります。中には、警察をよそおい口座情報を聞き出すといった犯罪行為に悪用されることもあるため、注意が必要です。

一方で、大手企業や有名企業でもIP電話は使用されています。発信元が050電話番号であっても、必ずしも怪しい電話とは限りません。

050番号からの着信で不信に思った場合は、先述した「電話番号検索」のようなWebサイトから相手を特定するのが良いでしょう。

自社でIP電話の利用を検討する際に、前述のような懸念があるのであれば、0ABJ番号を選択できるIP電話サービスを選ぶことをおすすめします。

4. 「050」電話番号の利用方法や料金

050電話番号の利用方法は3パターンあり、利用料金はサービス・プロバイダー事業者によってさまざまです。

以下では、050電話番号を導入する際の利用方法や料金目安について解説します。

4-1. 050の利用方法は3パターン

050の利用方法は3パターン

050からはじまる電話番号の利用方法には、おもに3パターンあります。それぞれの詳細は、以下のとおりです。自社の導入目的や利用シーンにあわせて選びましょう。

・IP電話アプリのインストール

利用契約を締結して、通話アプリをインストールするだけで、IP電話を使用できます。通話アプリは、すでに所有しているスマホにダウンロードできるため、あらためてビジネス用のスマホを支給する必要はありません。3パターンの中でもっとも手軽な導入方法です。

・VoIPアダプターの設置

固定電話でIP電話を使用する場合は、VoIPアダプターの設置が必要です。VoIPアダプターは電話機とインターネット回線を接続する装置で、アプリと比較すると安定した音質で通話ができるメリットがあります。

・クラウドPBXの利用

PBX(Private Branch Exchange)とは、外線電話と内線電話または内線電話同士をつなげるための装置です。従来は、オフィスに装置を設置するのが一般的でしたが、近年はクラウド上にPBXを設置するクラウドPBXが普及しています。サービス提供者によって利用できる電話番号は異なりますが、050番号の取得も可能です。

4-2. 050電話番号の料金目安

050電話番号の料金は、すでにインターネット回線がある場合、導入時の回線開通工事のコストは不要です。インターネット回線は距離の概念がないため、従来の固定電話のように距離に応じて料金変動することもありません。また、同一提供事業者の050番号同士の通話は無料となるため、総合的に安価に収まる傾向にあります。さらに、固定電話に比べると、携帯電話や固定電話への通話料も安くなっています。

050電話番号の基本料金・利用料金は、サービスプラン・プロバイダー事業者ごとに異なります。料金の目安は、下記のとおりです。なお、料金はあくまでも目安です。詳細は、検討中の提供事業者のサイトから直接ご確認ください。

項目 IP電話 固定電話 携帯電話
基本料金 0~500円 550~3,000円 0~990円
市内通話 8~8.8円/3分 8.8~9.3円/3分 54~180円/3分
市外・県外通話 8~8.8円/3分 8.6~88円/3分 54~180円/3分
携帯宛通話 53~54円/3分 60~70円/3分 54~180円/3分
国際電話 18~24円/3分 160~180円/3分 204~234円/3分
IP電話宛通話 0円/3分 10~11円/3分 120~180円/3分

(引用:rakutencommunications「IP電話(050番号)とは?」/https://comm.rakuten.co.jp/media/phone/001.html 引用日2023/09/26)

まとめ

050の電話番号は市外局番ではないため、発信エリアや都道府県など発信元がどこなのか特定することはできません。050の電話番号は、誰でも利用できることにくわえ、既存のインターネット回線を利用すれば導入コストがかからず、個人以外にも多くの企業・公的機関で利用されています。

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