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クラウドPBXに電話番号そのままで移行する方法と使える番号の種類

クラウドPBXに電話番号そのままで移行する方法と使える番号の種類

2025年02月28日掲載
※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。
クラウドPBXに電話番号そのままで移行する方法と使える番号の種類

企業における電話システムのクラウド化が進む中、「従来の電話番号をそのまま使用できるかどうか」は重要な関心事の1つです。クラウドPBXの導入により、従来のPBXやビジネスフォンで使用していた番号を引き続き利用できるケースも多く、番号ポータビリティの活用が可能です。

当記事では、クラウドPBX移行時に引き継げる電話番号の種類や、実際に移行を行う際の方法について詳しく解説します。クラウドPBXを導入することで期待できる業務効率化やコスト削減に加え、既存の番号を活用したスムーズな移行を実現するための具体的な手順を見ていきましょう。

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1. クラウドPBXは電話番号そのままで使える?

クラウドPBXは電話番号そのままで使える?

クラウドPBX導入を検討している企業の担当者の中には、従来のPBXやビジネスフォンで使用している電話番号をそのまま使用できるのか疑問に感じている方もいるでしょう。

電話番号の種類にもよりますが、多くの場合、クラウドPBXサービスへの移行後も、従来の番号をそのまま使用することが可能です(番号ポータビリティを利用)。ここでは、PBXのクラウド化後もそのまま引き継げる電話番号の種類を紹介します。

1-1. クラウドPBXにそのまま使える電話番号の種類

クラウドPBXにそのまま使える電話番号の種類

クラウドPBXへの切り替えの際に、従来のPBXで使用していた番号をそのまま使用できる電話番号の種類は以下のとおりです。

市外局番

「03(東京)」や「06(大阪)」のように、市外局番(地域番号)から始まる電話番号です。

NTTが発行した番号だけでなく、2024年1月から開始された双方向番号ポータビリティにより、一部の他事業者が発行した番号もクラウドPBXへ移行できるようになりました。これにより、信頼性の高い固定電話番号をそのまま活用できる点がメリットです。 ただし、すべての番号が対象となるわけではなく、移行の可否は各事業者やサービスによって異なるため、事前に確認が必要です。

フリーダイヤル 「0120」、「0800」から始まる電話番号です。フリーダイヤルの番号は、紐付け先の電話番号が変わっても、新しい番号に紐付け直すことで引き続き使用できます。そのため、クラウドPBXへ移行後も、適切に設定を行えばフリーダイヤルの番号を継続して利用することが可能です。
050番号 インターネット光回線を利用した電話サービス(IP電話)で主に使用されている、「050」から始まる電話番号のことです。通信事業者によっては対応できない場合もあるため、クラウドPBX事業者に事前に確認しておきましょう。

2. クラウドPBXに電話番号そのままで移行する方法

クラウドPBXに電話番号そのままで移行する方法

従来の電話番号をクラウドPBXにそのまま引き継ぐための方法は、下記のように電話番号の種類によって異なります。

市外局番 「VoIPゲートウェイ」という機器を設置することで、音声信号をデジタル信号に変換し、クラウドPBXに転送して通話を可能にします。ただし、番号ポータビリティを利用してクラウドPBXに直接移行する場合は、VoIPゲートウェイの設置は不要です。移行方法によって必要な機器が異なるため、事前に確認が必要です。
フリーダイヤル 既存の代表番号・会社番号または新規番号でクラウドPBXと契約し、その番号に引き継ぎたいフリーダイヤルの番号を紐付けます。
050番号 050番号をクラウドPBXに収容します。サービス利用時に電話回線の設置工事は不要ですが、050番号(IP電話番号)の中にはクラウドPBXに移行できないものもあるため、事前の確認が必要です。

クラウドPBXには「完全クラウド型」「機器設置型」の2つのタイプがあり、050番号はどちらのタイプも利用可能です。市外局番から始まる番号の場合や、フリーダイヤルに紐付けた番号も使用したい場合は機器設置型を選定するなど、会社やオフィスの環境に最適なサービス選びを行いましょう。

まとめ

クラウドPBXは、従来の電話番号を引き継ぎながら利用できる便利な通信手段です。市外局番、フリーダイヤル、050番号といったさまざまな種類の電話番号が対応しており、企業のニーズに応じて柔軟に活用できます。ただし、事業者や番号の種類によっては移行できない場合があるため、導入前に十分な確認が必要です。

また、クラウドPBXには「完全クラウド型」と「機器設置型」の2つのタイプがあり、利用目的やオフィス環境に応じて適切なサービスを選定することが大切です。当記事を参考に、クラウドPBXの導入を成功させ、業務の効率化とコスト削減を実現しましょう。

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※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。